先日のこと。鳥の簡易図鑑が欲しくて書店に入りました。
図鑑コーナーでいち早く目に入ったのは「あしたの散歩が今日よりもっと楽しくなる」という帯です。うまい!このコピーの虜になって購入してしまいました。
二月に入り、散歩のお目当てに変化があります。
水鳥がそろそろ帰り支度を始めたようで、川の中を探しても見当たりません。
その分、早くも、小鳥の声が元気になってきていることに気づきます。
昔から人間は、鳥が空を自由に飛ぶところに神聖さを覚えました。それに、彼らは季節に先駆けて、飛来し、または飛び去って行きますから、季節を教える役割も担っていました。
七十二候に登場する鳥を上げてみます。
鶯、鴻雁、百舌鳥、雀、玄鳥(燕)、ほととぎす、鷹、鶺鴒、雉、水鳥、鶏。
どれも、身の回りにいる鳥です。
七十二候にあらわれる自然現象、草木、虫など、他のどれよりも多く登場するのは、人間と親しかったからといえそうです。
まいにち、今日はどんな鳥に会えるかなと思うだけで、先の本の帯ではありませんが、ワクワクして過ごすことができます。
その時に、双眼鏡があれば鬼に金棒です。
雨上がりの今朝。期待して箕面山の展望台に上がりました。
双眼鏡を持たずに行っても十分楽しいのですが、双眼鏡があれば、世界がぐっと広がります。
あの辺が大阪湾だろうと、双眼鏡を向けて覗いてみたら、なんと、船やタンカーの行き交うところまで見えて、感激してしまいました。
散歩には、双眼鏡が必需品です。
高価なことを理由に躊躇して損したな、そう思えるくらい、今の私に元気をくれるアイテムです。
それと、野鳥図鑑です。鳥の名前が分かると歩くことが、もっと楽しくなって、やめられない止まらない、になること請け合いです。
ちなみに、今日は椿に止まって花の蜜を吸っていたメジロ、鵯。高い木の上に止まっていたチョウゲンボウ。
羽根の一枚一枚まで見えるのは双眼鏡のおかげです。四十雀の胸元の黒いネクタイや背中の青、緑、灰色の色彩は、私が好きな配色です。誰に染め上げてもらったのかと訊ねてみたくなってしまいます。
山川草木、鳥に雲。見惚れながら、たっぷりある時間を楽しんでいます。