こころあそびの記

日常に小さな感動を

千億の星

 

 写真は、きのう見たワンシーン。

 エンジェルラダー。上り下りしているエンジェルが見えますか?

 約束したわけではないのに、ある日突然出会える自然のドラマ。太古の人もきっと見たはずと思うだけで、悠久の時間の流れの中に生きていることに深く思いを致すことができます。

 そこには、頭で解析して意識した喜びではなく、いつの間にか心溶かされた自分がいます。

 あてもない彷徨に、時折、勇気をくれる自然です。

 

 

 やがて、町に明かりが灯りはじめて、マジックアワーに。

 

 

 そして、一番星の登場です。

 きのうは風の強い黄昏時でしたから、星の観察には絶好のコンデションでした。

 金星と木星。天頂には火星が赤く輝いていました。

 

 

 ここまで来ると書かずにおれません。それは、近頃、みんなの心を鷲掴みにしている星の歌です。

 

 君が行く新たな道を照らすように

 千億の星に頼んでおいた

 

 今朝は、新しい歌も披露されました。

 

 目を凝らす見えない星を見るように

 一生かけて君を知りたい

 

 星をめぐって次々と詠まれる歌が、どれも素敵です。

 朝ドラに新風が・・と、思いましたら、このドラマの脚本家、桑原亮子さんは、新年皇居の歌会始に選ばれたことのある歌人でいらっしゃるそうです。

 ネジ工場と短歌。

 硬い物質と、限りなく優しい言葉。

 結びつけようのないものを、上手くドラマに盛り込まれた桑原亮子さんの手腕に脱帽です。

 

 うらやましいのは、幼なじみの赤い糸です。

 こういう縁こそ強い絆というのでしょう。

 こういう「好き」こそ本物だと思っています。