こころあそびの記

日常に小さな感動を

おめでとう!村上君!

 

 今日は春分です。

 歴史に残る3月21日になったのではないでしょうか。

 いつもの休日なら、お昼前まで静かな我が家ですのに、今日は孫たちまでぞろぞろ起きてきてテレビの前に集結です。

 WBC準決勝。

 息詰まるとは、このことです。息をするのも忘れて、試合の行方を見守りました。

 

 

 今日の試合前の円陣の声出しはダルビッシュ有選手でした。昨夜は、食事会を開いて、チームの面々を激励したとか。

 メンバーの最年長になり、36歳の落ち着き感が、やんちゃな若い頃のイメージを覆しています。ずいぶんおとなになったなぁというのが、今回の印象でした。

 Wikipediaなどを見ると、読みきれないくらいたくさんの書き込みがあります。それだけの経験ができる器の人だったことを知り、自分の思い込みを恥ずかしく思ったことです。

 

 また、3点先取された場面で、澱んだ空気を一発で吹き飛ばしてくれたのが、吉田正尚選手です。

 172cmという体は怪我に悩まされ続けたようです。それでも、メジャーまで行って、野球を続けることを選択する根性はどこから生まれているのでしょう。

 

 

 選手全員の気迫溢れる今日の試合は、野球の醍醐味を詰め込んだものでした。「野球の本来の面白さが出た試合」と、どなたかが、おっしゃっていましたが、その通り!

 息苦しさも、爆発する喜びも、味あわせてもらいました。

 決してあきらめずに、辛抱する。

 その結果、すべての場面が100%好転するなんて保証はどこにもないのが、人生です。

 しかし、それが起こったのです。

 一点差で迎えた9回裏。大谷選手が出塁。吉田選手が四球。

 その最高のお膳立てが整ったとき、打てない村上君に打席に入りました。みんながあきらめかけていたその時、村上君が打ったのです

 そのように出来ているとしか言いようがない逆転サヨナラタイムリーが放たれました。

 栗山采配の真骨頂!監督は、最後まで彼を信じたのです。決してあきらめないというのは、最後まで信じるということでした。 

 村上君、おめでとう。打てない日々が、どんなに辛かったことかと想像するだけで、泣けてきます。

 観戦していた日本人はみんな抱き合って喜んだと報じられています。

 見ていたすべての人のこころを一つにしたサヨナラ勝ちでした。 

 

 

 こういう奇跡を目にすると、勝負は実力だけじゃないような気がするのは、素人だからでしょうか。

 神憑った試合でした。

 天から応援団が降ってきたような好試合でした。

 

 明日も、応援します。