こころあそびの記

日常に小さな感動を

凡人の楽しみ

 

 明日は、春の気晴らしに行く予定でした。

 ところが、予期しないことは起こってほしくない時に起こるもので、昨日から、愛犬の様子がおかしくて気を揉んでいました。

 今日になっても、不調は変わらず、受診した結果は膵炎。

 

 動物虐待ニュースが世間を騒がしていますが、そんな風潮はどこ吹く風。

 飼い主に連れられて動物病院に来る犬猫が受けてる手厚いお世話に、いつも感心するばかりです。

 そんな皆様の足元にも及びませんが、明日も注射に連れて行くことになりました。

 

 

 昨夜、YouTubeダルビッシュ有選手と高木豊さんの対談を観ました。

 前にも書いたように、あのやんちゃ坊主が、何をきっかけに大人の落ち着きをものにしたのか。興味のあるところです。

 

 職場の若い同僚は、彼のことを高校野球の頃から追っかけていたみたいです。

 「いじめにあってたみたいですよ」。

 自分のルーツを考えざるを得ない青春だったから、生きるとはなんぞやという思いも人より早く持ったのではないでしょうか。

 

 「自分は価値のある人間なんだ」。そう自分を奮い立たせたのは、若い彼の逃げ場だったのかもしれません。そんな尖った思いを一つずつ崩して、彼は人も羨む大人になりました。

 

 

 この対談には高木豊さんの奥様が同席されていました。それは、彼の次の言葉に感動したので、どうしても会いたかったからだそうです。

 「野球人である前に夫である」。

 妻なら、誰もが望む言葉です。

 彼はアメリカで出会った奥様と結婚し、5人の子育て中だといいます。

 スマートで、子煩悩なお父さんというイメージはわきにくいですが、奥様と50/50で家事分担してるなんて、一歩先行く夫像です。

 

 ひょっとすると、「価値ある人間」という思い込みを砕いたのは、奥様の助言や子育てという環境でしょうか。とすると、当たり前の生活を大切にすれば、人は成長するという証明になります。

 もちろん、それには、彼のように、底抜けに純粋で素直な心を持っていることが最大の条件ではありますが。

 

 

 さらに、精神修養面でもずば抜けてると感じさせたのは、食事です。

 WBCに参加した若い選手におごってあげた食事代は二千万円ともいわれています。

 しかし、その時、彼は食べないんですよ~できますか?そうありたいと、いつも思っているのに手が出る私とは大違いです。

 さらに、ルーティンで決めた食事やサプリを口にするのではなく、その時の自分の調子に合わせて摂取を変えることには、頭が下がりました。

 

 などなど、一流の人は、一流の努力家であることを見せてもらいました。

 ゆるい生活態度だから凡人なんですよね。でもね、内心、選ばれた人の活躍を応援しながら、凡人なりに楽しく生きるのもまた良き人生だと思っているのです。