見て見て!ちっちゃな梅の赤ちゃんが育ち始めています。
季節の歩みは日に日にスピードを増しています。見逃し配信はありませんので、ご用心。
薔薇の若い葉っぱが芽生えてきましたし、
枯れ木になり果てていた葡萄が息を吹き返したことにも驚いています。
こんな風に毎日、発見のある季節は春の外にはありません。
好むと好まざると、つかみ所のない、ふんわりした感覚が春の真骨頂です。
その雰囲気は、知らない間に心身に入り込んで、浮かれた気分にさせてしまう。それが、自然の望むところなら、従うのもよろしいようで。
今日、朝ドラ『舞い上がれ!』が終了しました。
すべての出演者を、誰一人取り残すことなく最終回に登場させた手腕に感服したことです。
数々の名セリフの中で、「今日のために生きてきた」、が選ばれてフライトの場面で再度、使われました。
番組では、昨日までの努力が成功するシーンで使われましたが、たとえ成功できなくても努力のぶんだけ生きたことにかわりはありません。
その思いを引き継ぐ人にバトンタッチされることもあることを、「おやじの夢、叶ったな」と言わせて終わりました。
爽やかな終章でした。
ところで、今日の『知致』のインスタグラムに元京大総長、平澤興さんの言葉があがっていました。
「今が楽しい
いまがありがたい
いまが喜びである
それが、習慣となり
天性となるような
生き方こそ最高です」
なんでも、練習が必要と私は常々思っています。
「楽しいな」と、事あるごとに思うことで、それを習慣化して、さらにはそのように生まれついていると見えるまでになる。
それが叶えば、人生はしめたものです。
ある時、有名大学を目指す息子に母親が訊ねたそうです。
「じゃあ、友達のA君はどこ目指してるの?」。
その息子の答えに、まいったといいます。
「あいつか?あいつはどこへ行っても幸せに生きられそうや」。
この息子さんの人を見る目のなんと澄んでいることかと、感心したことです。
人がうらやむのは物品でもお金でも成績でもなく、麗らかな春色オーラなのかもしれません。