こころあそびの記

日常に小さな感動を

老いを忘れる極意

 

 先日来、桜の木で雀たちがチュンチュンと楽しそうに集っています。

 そのわけが分かりました。さくらんぼというには小さすぎる赤い実を啄みに来ていたのです。

 実がなることは知っていました。ですが、いつ見ても、先端部がない軸ばかりが枝に残っていたのです。

 自然に落ちたのかなぁと思いながら観察を続けていたところ、本日、こんな赤い実を遂に見つけました。

 これで辻褄が合いました。

 どうぞどうぞ。いっぱい食べてね。  

 君たちが遊びに来てくれるおかげで、大いに楽しませてもらっていますから。

 

 

 ご近所でみかんの花が咲いているのを見つけました。失礼して、鼻を近づけて嗅いでみたら、あの大好きな匂いが香っています。

 出不精しているうちに、もう、そんな季節になっているのですね。みかんの花が教えてくれました。。

 

 

 小さい小さいカナブンの赤ちゃんを見つけました。こんなに小さくても、真昼の太陽を浴びて、玉虫色に光っています。大きく育て。

 

 

 豆がこんなに早く育つものとは知りませんでした。

 「お母さん、早く食べてよ~どんどん大きくなるから」と云われました。

 実が薄いときには、サヤエンドウ。太ってきたらスナップエンドウとして食べられるそうです。

 お弁当の彩りに重宝しそうな豆たちです。

 

 

 雑草という草はない。

 『らんまん』は、私みたいに優しさの”や“もない人間にも変化をもたらしています。先ずは、路傍に目をこらす癖がついてきたことです。

 これを『らんまん』効果とするなら、番組終了時にアンケート調査してみる価値がありそうです。「番組を見て、草花へ関心を寄せる場面が増えましたか」と。

 

 ところで、玄関脇に生えているこの雑草は、「アメリカフウロ(亜米利加風露)」という名前です。

 なんと、苦くて有名なゲンノショウコと同類で、薬効も同じです。

 ゲンノショウコという名前は、飲めばたちまちのうちに薬効が現れるところから付けられたそうです。おもしろい!

 と、調べれば調べるほど、深入りして際限のないことです。

 

 庭で遊んでるだけで、世界は広がります。時間を忘れて遊べます。

 そういう感覚が老いを忘れさせると、孔子が言ってます。

 

 不知老之将至也云爾。

 (老いの将に至らんとするを知らざるのみと)

 

 心が楽しんでおれば、老いの近寄っていることさえ忘れます。その時間を持つことが、健やかに過ごす極意だそうです。納得。