こころあそびの記

日常に小さな感動を

竜神様へ

 

 職場に向かう道端の植え込みの中に、こんな花が咲いていました。

 アストロメリアプルケラ、別名、百合水仙という花で、持ちがいいことから花屋さんでも見かけるアストロメリアの原種だそうです。

 たった一株咲いていましたが、球根で増えるらしいので来年には株を増やしているかもしれません。

 

 

 市民病院の花壇の一角で見かけたオオキンケイギク。能勢では一面に咲いていました。

 このような外来特定生物が幅をきかせると、奥ゆかしくて繊細な生物は行き場をなくしてしまいます。

 そこで、アメリカザリガニミドリガメを放すことに罰則が設けられたということですが、すでに、席巻されたあと。遅きに失した感があります。

 動植物だけではありません。人間は今この時も、場所取りで争っています。それが、すべての生物の宿命なら、なんとも複雑な気持ちになってしまうのです。

 

 

 現在、正午過ぎです。さっきから雨脚が一段と激しくなってきました。

 台風に刺激された梅雨前線が大雨を降らしているとのこと。

 そもそも雨は、冷たい空気と暖かい空気が出会わなければ、降らないというのは、面白いことです。地球上の空気の対流が起こす奇跡です。

 その対流は、太陽があってこそ起こるのですから、太陽がほどよい位置によくぞ存在したものだと、サムシンググレートのお働きに感謝あるのみです。

 

 

 さて、現在、南方にある渦巻き台風から湿った風が、どんどん梅雨前線に送り込まれています。

 日本の国土が、この大雨の襲来を避けられない場所に位置していることは、考えてみたら不思議なことです。 

 瑞穂の国、水の国ともいわれる日本列島はタツノオトシゴや、龍の形に象られるともいわれます。

 

 水はいのちをつなぐものであり、また、穢れを洗い流す役目もあります。 清浄を好む国民性ですから、古来、水を祀る神社は日本中いたる所にあります。

 

 今朝、BSで「貴船神社」を観ました。

 貴船は”気生根“。パワースポットと崇める神社です。

 この神社は水を祀っています。

 神武天皇の皇母であられる玉依姫命が大阪湾から船に乗り、淀川、鴨川、貴船川と遡って水源に辿り着き、この地に祠を建てたことが起源だとか。

 ここでは、清めの水が湧き出しています。水でいつも洗われているから、聖域は守られる。そして、その水脈は木々に支えられています。

 鞍馬の山、室生の山、那智の山。

 豊かな森が、今日の大雨を抱えて私たちを守っています。

 ありがたいことです。

 竜神様に止雨を願い奉って、一夜の無事を祈りたいと思います。