こころあそびの記

日常に小さな感動を

寒冷渦

 

 昨夕の散歩は阪大構内へ。 

 六甲山あたりが滲んで見えたので、雨のせいかしらと思っていましたら、それをもたらした低気圧が天気図に現れていました。

 

 

 日本気象協会の天気図によりますと、日本海上を北東に進んでいるのが、上空5000m以上の高い所にある寒冷低気圧です。

 名前を「寒冷渦」というそうです。

 上空にある寒気が地上との温度差で、大気を非常に不安定にするとか。そのため、急な雨、落雷、突風、竜巻、雹などに注意が必要と報じられています。

 

 今朝は、そのおかげで、家人の登校、出勤時刻に、天気が不安定で右往左往させられました。

 傘を差した一人を送り出したと思ったら、次の子は薄日が指していたり。

 みんなが出払った後は、風が強く、気温が下がってきました。

 雨戸の戸袋はガタガタいうし、庭に張りっぱなしのテントは飛びそうな勢いでした。

 

 

 泰山木は木の上で、落ちる準備をしていた葉っぱが次々に吹き飛ばされて、はらはらカサカサとおもしろいほど落ちてきます。

 

 

 それでも、午後には青空になって、上弦の月も見えていました。

 

 

 被害なく通り過ぎてくれたことは幸いでした。

 

 科学とは、人類の幸せを実現するためのもの。気象は、一番身近かな科学です。

 コンピューターの解析が高度化すればするほど、空の探求は進み、地球規模で行う研究も増えていくことでありましょう。

 気象だけでなく、研究の第一線で科学を志す人たちが、自分の目指すところを見失わない世界であってほしいと念じます。

 横やりの多いこの世ではありますが、人類の幸せのために立ち上がったという原点を忘れないでと願っています。