うちの庭では失敗続きだったコスモスが、今年は順調に花を咲かせています。このまま、秋まで楽しめたらいいのになぁ。
カノコガって言うそうな。
牧野富太郎博士が、どんな小さな植物にも命名されたように、すべての昆虫に、名前を付けた人がおられることに敬意をはらいたくなります。
春先、ニンジンが高騰した時期がありましたが、ようやく落ち着きました。自分で(本当は娘ですが)育ててみると、売ってるような見事な大きさに育てるのは至難の業が必要であることが分かります。
小さい二股ニンジン。色も形も愛らしいことです。
全然関係ない東京のお話ですが。
小池知事が次期都知事選に出馬の意向を固めて、公約を発表されたようです。
「もっと!よくなる!『東京大改革3.0』。これからも都政を爆速で進めます。大きな目的は、東京を世界で一番の街にすることです」
なんだか、蓮舫さん意識してるだけで、都民のことなどどうでもよさそうな公約です。
お弁当作りながら聞き流していたのですが、突然、耳に残ることをおっしゃったのです。
子どもを産んでもらうための子育て支援策です。
①第一子から、保育料を無償化します
②子育て世帯の家賃負担を軽減します
③無痛分娩費用を助成します
???と思って引っかかったのは③の無痛分娩です。
日本で無痛分娩を希望者する人は、全体の8.6%で、その主な理由は痛みを避けたいからというものだそうです。
小池知事は、公約作成中に、何かいい案はないかしら?とささやかれたのではないでしょうか。
取り巻きが提案した「無痛分娩」に即刻反応、「それよそれ!」と公約に入れたものと思われます。
欧米では、7割くらいの実施率だといいますから、いつかはそうなっていくのかな。それが趨勢ならば仕方ないことです。
しかし、科学で割り切れない目に見えないものを大切にしてきたのが、わが国の特色の一つであることを思うと、どこか割り切れない思いが残ります。
私の大好きな田中大輔君の「ママに会いたくて生まれてきた」という詩。
我が子がこのような気持ちで生まれてきてくれたと知れば、母子相互にめばえる愛の質が変わるような気がします。
3歳児の言葉なんて信じないという方は、産婦人科医、池川明先生のお書きになったものご覧下さい。
先生の聞き取りでは、約三割の赤ちゃんに胎内記憶が残っているといいます。そして、赤ちゃんは、親の役に立つことを願って生まれてくるのだとか。
先生も駆け出しのころは、異常がないかしら、処置を急がなくちゃと考えていたそうです。ところが、医療で手を加えるほどに、赤ちゃんの負担が大きくなっていることに気がつかれました。
自然分娩に取り組みはじめて、人生を深く考えるようになったとおっしゃっています。
出産は、神の領域に触れるいのちの経験です。
もちろん、医療を全否定するのではありません。手助けが必要であれば助けるのは当然です。
ただ、小池知事が公約に掲げられた「無痛分娩」という言葉は、極めて冷たいセールス用語だと私には思えたのです。
あらゆる意味で、子どもをひとり育てるのがどれほどたいへんなことか。
町で見かける親子連れを見るたびに、がんばりや!と心の中で声をかけています。
世話やき婆さんがいなくなって久しいことです。でも、心の中でがんばりや!と思っている人は多いはず。
捨てたもんじゃない世の中を作ることが、子育て世帯を勇気づけるに違いありません。システムじゃないんです。