こころあそびの記

日常に小さな感動を

花梨の会

 

 昨日、3ヶ月ぶりに加藤康子さんからお便りが届きました。

 私が書いた「テレビの前で拍手してます」という言葉を引いて、「うれしいです」と認めてありました。

 それで、またうれしくなって、朝から加藤康子さんの出演されているYouTubeを見てしまいました。

 私、加藤さんのどこが好きなんだろうとよくよく考えたら、それが、お顔であることに気づきました。

 丸いお顔全体から発せられるパワー。どこかで見たことあると思えば、それは母でした。

 言うまでもなく、加藤康子さんとうちの母では、出来は月とスッポンです。

 なのに、どこかパワーが似ているんです。

 人が人に惹かれるのは、いつかどこかで会ったことある面影に大いに関与しているのかもしれないと思ったりします。

 

 

 今日は「花梨の会」の前期打ち上げで、お食事会を計画しました。

 長らく欠席だったMさんが参加くださるというので、一同、待ちに待ったパーティーです。

 中でも、楽しみにしてくださっていたのが、常連のKさんです。

 久しぶりの再会で万感の思いが溢れたことは、お二人の固い握手と笑顔でわかりました。その思いを察して、もらい泣きしそうになったほどでした。

 

 

 そもそものお二人の出会いは、KさんがMさんのお宅あたりを散策されていた時に始まったようです。

 Kさんのお庭に並んだ植物の名前を、「それは、何ですか?」と外から尋ねたのがきっかけとか。

 その質問に答えるばかりか、「どうぞ入ってください」と招き入れたMさん。

 ついには、おうちの中まで入って意気投合されたそうです。

 見たこともない、どこのだれとも知らない人と、会ったその日にお友達になれるでしょうか?

 

 

 確かにお二人には植物愛好家という共通点があります。でも、それだけでは、こんな付き合いは始まらないと思うのです。

 その時思ったのです。彼らのお顔に秘密があると。

 お二人とも、美しいのです。

 邪気がないのです。

 つまり、二人は過去には同じグループの人だったと推測がつきます。

 この世で親しくできるのは、懐かしさを感じる人だからといわれます。

 これといった理由もないのに、好きでおれるのは、過去の記憶に残っているからです。

 KさんとMさんの交友は、まさにその見本のように感じます。

 90歳のKさん。75歳のMさん。

 お二人の交流が、それぞれを元気づけるものであってほしいと願っています。