山の遥か向こうから次々に送り出されてくる雲また雲。
この写真を撮りに行きたかったのですが、あまりの暑さにまいってしまってダウン。テレビ画面でお許しを。
昼の日中にヒョウモンチョウやシオカラトンボが、庭を元気に飛び回っています。こんな場所を代々の住処にして、目を楽しませてくれてありがとう。夏が最盛期に入ったことも、秋が近づいたことも、彼らが教えてくれています。
太陽の周りに見えるちぎれ雲は入道雲から分散したものでしょう。
きのうの山形県の豪雨。深く考えることなく発信したことを悔いています。
自分が住む関西の梅雨が開けたからといって、全国に太陽光が照りつける夏本番がやってきたわけではないとこを恥じました。
梅雨前線が北上して、今、東北に居座る形になっているのですね。
例年の東北地方の梅雨明けは8/5頃といいますから、あと一週間。
ということは、梅雨末期の豪雨が襲っているということだと気づいたことです。
青々と育っていた稲が一夜にして泥の中。つくづく農業というのは、覚悟のいる仕事であることを思い知らされます。
今朝、朝一番に、最上川中流域の氾濫が報じられましたので、早速、地図を見ました。ちょうど鮭川が最上川に合流する地点でした。山越の難所が山刀伐峠なら、ここは、川下りの難所とされます。
それでも、舟で川を下る決心をして芭蕉は酒田に向かって舟に乗り込みます。近くの本合海に「芭蕉乗船の地」が残っている旧跡です。
芭蕉は、ここから最上川は流れの方向を西に変えて、日本海に流れ込む、と書いています。
その足跡を残された文字で辿っている最中の私は、2日前までは、彼が見た最上川を自分も追体験しているように楽しんでいました。
「五月雨を集めて早し最上川」と。
さて、この年まで、本を読まずにきたので、こういう名著を紐解くと、先人はなんと物知りだったのかと驚くばかりです。その上、構成力も普通ではありません。
たくさんの芭蕉ファンが、ああでもない、こうでもないと解釈されるのを読んでるだけで、無知であることを痛いほど感じます。なんで、もっと勉強しておかなかったのかと。それが、この世の気づき。気づかせてくれた芭蕉に感謝です。
東北地方の梅雨明けが待たれます。