こころあそびの記

日常に小さな感動を

暑くても・・

 

 山道に飛び出してきたニホントカゲ。虹色は子供時分だけで、大人になれば全身褐色になるそうです。ですよね。このまま光彩を放っていたら、捕獲対象になってしまいます。

 「わたしを撮って」と、なかなか動かないトカゲさんに「大きくなぁれ」と声かけしたら、素早く叢に姿を消していきました。

 

 

 熱中症アラートというのは、生物としての人間をダメにする怖さがあるように思っています。

 不要不急の外出は控えて、クーラーの効いた部屋で・・という件です。

 人間も動物ですから、夏は夏らしく過ごさねば、体が鈍ってしまいます。

 東洋医学では夏の養生は、“活動”とされています。太陽が活動を活発化する。だったら、その自然に合わせて、人間も活動しなければ年間のサイクルを狂わせてしまいます。

 

 夏の活動で大切なことは、汗をかくことです。

 クーラーをつけた部屋に居続けたら、汗腺が閉じたままになって、いざというとき、開けなくなってしまいます。

 たとえ、部屋の中に居ようと、夏のエネルギーばそれぞれの体に溜まっているにちがいありません。

 それを、無視すると、秋になって喉が腫れたり、ヘルペスになったりと、溜まったままの熱が悪さをします。

 夏の養生は、汗をかいて体内にこもった熱を発散することです。

 

 

 ということで、重い腰を上げて、箕面の聖天展望台まで上ってきました。

 こんなに暑いのに、何のために?

 すべては、汗をかくためにです。

 

 

 真夏の太陽がつくる木漏れ日の美しい模様が、あぁ来てよかったと思わせてくれます。

 

 

 水平線はかろうじて見えるのですが、水蒸気で霞んでいるのか海上の船が見えません。強烈な太陽が海水までも蒸発させていたのです。

 

 

 白くて大きな雲を眺めていたら、下の方から、プールで遊ぶ子たちの「ヤッホー」が聞こえてきましたので、小さい声で”ヤッホー“と返して、楽しい夏休みを過ごしてほしいと念じたことです。

 

 

 西江寺のウチワカエデの上の方の枝の葉っぱが、すでに変色しています。今年の紅葉はどうなることかと心配です。

 

 

 西江寺さんのご詠歌の扁額。

 「世の人をすくひわたすとみ佛は

   にしのえにしに舟をさすらん」

 すべての人を救うという仏に感応した仏陀には感謝しかありません。