こころあそびの記

日常に小さな感動を

”街角ピアノ“から出発進行!

 

 けさの『街角ピアノ高松編』でピアノを弾いた若い男性について、ナレーターが「彼は、このあと、サンライズ瀬戸で埼玉に帰るそうです」と語りました。

 そんなことにすぐ聞き耳をたてる習性は、いかがなものなのでしょう。聴いてしまった以上、「サンライズ瀬戸」だと、東京まで何時間かかるんだろうという疑問を解かずにおれなくなりました。

 

 早速、スマホの「乗り換えアプリ」を開きましたら、直近の検索が残っていました。

 「元伊勢」行きです。

 時刻は8時を回っています。それでも、なぜか迷いはありませんでした。

 今日の京都の気温は40度予想です。そこに突っ込んで行こうとする婆さんに、「他人に迷惑かけんようにして・・」と娘に注意を受けて、意気揚々と出発しました。

 

 

 宝塚駅で切符を購入。鈍行で行くには、時間が押してるので、仕方なしに特急「こうのとり」で行くことにしました。

 勤め人をしていた頃、向かいのホームを通過する城崎行き特急「こうのとり」を見るたびに羨ましくて、いつか乗ってみたい電車でした。

 その憧れの電車に、なんの計画もなく突然乗るチャンスに浴することになろうとは。

 乗り鉄には、最高の滑り出しでした。

 

 

 篠山口を過ぎたあたりで車内放送がありました。

 「皆様、進行方向右手に川代渓谷が見られます。ここは、タンバリュウの化石が発見された場所でもあります。どうぞしばらくの間お楽しみ下さい」

 やったぁ。

 近頃、国鉄からの脱却で、鉄道サービスが変容しつつあります。

 白浜行きの「くろしお」では、田辺あたりの海岸線を徐行して見せてくれますし、新幹線でも富士山の案内が放送されたりします。

 その何がいいって、無機質なテープ音でなく、車掌さんの肉声だから親近感を持てるところです。

 鈍行では味わえない鉄道サービスでした。

 

 

 福知山からは、初めて乗る「京都丹後鉄道」のワンマンカーです。

 ドキドキ。

 さて、この各駅停車の電車で運ばれた先に待ってたドラマは?

 それは、明日のお楽しみです。