こころあそびの記

日常に小さな感動を

立秋の日に

 

 ようやく立秋にたどり着けました。これからは暑さが続いても、“秋”という音に助けられる思いがします。出口が見えたというのでしょうか。

 そう、呼び名も残暑に変わります。

 このところ、毎日のように雷雨に驚かされるのは、空の上で起こっている夏と秋の綱引きのせいです。

 小さな秋が見つかる季節です。

 

 

 今日、七日は箕面龍安寺護摩供養の日です。繰り返しになりますが、七日は役行者の命日ゆえの法要です。

 夏休みの孫娘を誘ったら、よほど暇を持て余していたのか、ないことに快諾してくれました。

 

 

 滝道を歩く人もまばらな水曜日。水に映る青紅葉も、あとしばらくのお楽しみなどと思いながら、お寺に急ぎました。

 寺務所で孫娘に護摩木に願い事を書かせて、行者堂へ上りましたら、丁度始まるところでした。

 堂内に立ち込める煙に驚いた様子の孫の隣で、ちょうど今、『空海の風景』を読み進めている私は、神変大菩薩役行者も、遍照金剛の空海もこれまでよりも、身近に感じられるように思えたことです。

 ものを知らずにまっさらな状態で感じられる直感が、一番貴いことであります。が、先人のご苦労を推察してその場に居させてもらうのも、ちがった有り難さがありました。

 

 

 おさがりのゴウヤを大量に頂きました。まあ、生命力に溢れていたのは、その姿だけではありません。入っていたビニール袋の中はすでにゴウヤの汗で濡れていました。

 真夏のエネルギーそのものの植物です。

 

 

 帰りは、「ゆずりは」で。

 右上の冬瓜の唐揚げを美味しく頂戴しました。

 この年になると、本格的なお料理から遠ざかって、どんどん手抜きになっていきます。たまの外食で勉強させてもらったことです。