こころあそびの記

日常に小さな感動を

三日月見た?

 

 昨夕、新月から三日目の正真正銘の三日月を見つけてしまいました。

 大急ぎで双眼鏡を持ちだして覗いてみたら、見えました!

 肉眼でもほんのりと見えている「地球照」のまあるい影は、月の夜といわれる部分に、太陽からの光を地球が照り返しているところです。

 さらに、三日月と地球照の境目には、クレーターまで見えるんです。

 双眼鏡の中に展開する無限のロマンの中に同席できていることに感動しました。

 

 

 今朝になって、娘が「お母さんが寝たあとのお月様すごい色やったよ」と報告してくれました。

 赤銅色だったのではないかと想像します。

 月が空高くにあるときより、傾いたときの方が、光の散乱時間が長くなるために赤色が残るのは、夕焼けと同じだとか。

 遙か彼方のお日様とお月様のおはなしなのに、まるで目の前に起こるドラマのように感じられて、”幸せ独り占め“とはこのような遭遇かと思える夜でした。

 

 

 こんなに大きくなりました。家庭菜園の収穫物、カボチャです。

 

 ところで、今朝の『虎に翼』に、朝から手を止めてしまいました。

 半年間も、視聴者の勝手な評価に一喜一憂しながら書き続けるなんて、脚本家とは大変な仕事です。

 聞けば、吉田恵里香さんは3歳の坊やを育てる36歳の女性だとか。

 『恋せぬふたり』という挑戦的な作品のコメントに、「どんな関係にも縛られたくない二人」とありましたが、今朝の伊藤沙莉さんと岡田将生さんの会話もその匂いがしました。

 

 

 互いに伴侶を亡くした二人に新しい展開がありました。

 「妻を亡くしてからというもの、今は余生で、子どもが巣立てば後は寿命が尽きるのを待つだけだと、すべて諦めていたのに、なぜかその蓋が外れた。あなたに会えてよかった」

 この台詞は、多くの人の共感を得たのではないでしょうか。

 脚本家、吉田さんの実人生は始まったばかりなのに、どうしてこんなことまで想像できるの?

 時代が変わって、従来の枠組みが崩壊する場面が見られます。しかしながら、その中で、変わらないものが「愛」ではないでしょうか。

 いかに、この人間存在の証しを守るか。これは、私たち一人一人に責任がありますし、多くの人に訴える立場の脚本家には、更に大きくのしかかることでしょう。

 吉田恵里香さんの書きたいことがわかるような神回でした。