朝、2時に目覚めはしたものの、起き上がれなかったので、老体をベッドに横たえたまま、各地のライブ配信を見せてもらいました。
北海道名寄天文台では、低緯度オーロラの出現で、空が赤く染まっているところが観られました。
後で、起きてきた娘に話したら、「私も昨日アリーナで見たよ」って。
それは大阪の灯り?かとも思ったけれど、自然現象の不思議にいちゃもんつけることもないので、口にチャックしたことです。
そんなわけで、真夜中の天体ショーを、スマホで楽しめるなんて、この時代だからこその恩恵に感謝です。
YouTubeで、なにやら荻原博子さんが怒っておられる動画が配信されてきました。
どうせ、お得意の経済のお話だろうとスルーしようとしたら、「マイナ保険証」のお話だったので見てしまいました。
河野デジタル担当大臣が後々の道筋をよく考えもしないで、ご自分の一存でスタートしたマイナ保険証制度のことです。
保険証の件ですから、本来、最も関係のある厚生省との連携があってしかるべきなのに、独断専行とはおかしなことでした。
まず、医療機関に混乱が起こっています。
レセプト請求が紙媒体からオンラインへ。その移行期限は一ヶ月後の9月に迫っています。
ここで、振り落とされるのが、高齢の町医者です。よろず相談所である近所の医院の閉鎖が相次ぐのは、その投資額に見合わない将来性からです。
また、受診者側の老人にとっても、わざわざマイナ保険証にするメリットを享受する時間は、残されていない。
つまり、そんな意図がないとしても、医療サービスから老人が排除されても仕方がないというふうに見えてしまいます。
政府は、絵を描いてから政策を実行すべきだったのです。それを強引に始めるから、後ろを見たら誰もついて来ない。だったら、二万円やるぞ!的な場当たり策の追加でカバーしようとする。
ま、どうせ、あと二十年もしたら、DX(デジタルトランスフォーメーション)などに不慣れな老人はいなくなるからいい、と思われてるのかもしれませんが、それまでの間にも、顔認証、大規模停電、カードリーダーの不具合、情報漏洩など、次々に事件は起こることでしょう。
それは、それが起こったときのこと。それが、現政権の考えです。
荻原さんが仰るように、現行の保険証の存続が一番の解決策です。
言われなくとも、おじゃま虫は近いうちにおいとましますから。
(私も従来の保険証で最後までと思っています)