朝の散歩。ご無沙汰したアリーナに行ってみました。
ここに来ると、気持ちが晴れ晴れするのは皆さん同じみたいで、「おはようございます」と挨拶すれば必ず返して下さる。そんな場所です。
コシノブの実が、紫色に染まる日を待っていました。
過日、植え付けをされていたご主人に、「背丈くらいに大きくなるから楽しみに」と予告されていた里芋が見事に大きく育っていたので、うれしくなりました。
確か、9月ではまだ早い。収穫は10月くらいと仰っていたような。太陽の光を十分に浴びた立派な葉っぱが土の中へ養分をせっせと送っている音が聞こえてくるような畑でした。
ゴーヤが青々育つ棚の手前に見えている葉っぱは「ヤーコン」だったかな。これは、農協に出さないと仰ってた貴重な品種です。来月になったら背丈も伸びて、ヒマワリに似た小ぶりの花が咲くとか。こちらも楽しみです。
自然自然といいながら、その健全さに気づいたのは、ここ数年のことです。
「人間は大自然の一員」。この東洋医学の命題を全身に感じて、体も心も元気になって帰ってきました。
帰宅後、老人はテレビを付けるのが癖になっていまして、恥ずかしながら今日も付けてしまいました。
丁度、NHKで「~体操男子金メダル~大逆転の舞台裏」が始まったところでした。
ドラマの柱はパリオリンピックという大舞台で苦悩し続けた橋本大輝選手の姿でした。
内村航平さんの後継者にされてしまったことに対して、彼が抱いたであろう重圧がどれほどであったかは想像に難くありません。
パリオリンピックが近づいての負傷は、それを現していたように感じました。
それは彼だけではなく、メンバー全員が不調に陥っていたといいます。
団体決勝で中国と競り合う中、絶望的な点差で迎えた鉄棒を、「次に繋げるんだ、絶対諦めない」と全員で誓い合う姿。
このあたりからは、涙なしには観ておられませんでした。
そして、最後に奇跡の逆転劇が起こるのです。
演技前、橋本大樹選手がみんなに背中を叩いてもらったのは、心が折れていた証拠だと思われます。しかし、終了後、「めちゃ幸せ。自分を成長させてくれた」と言うまでに蘇った彼。その心は見事に再生していたのです。
実は、この婆さん、昨日も高校野球「早稲田実業 対 大社高校」を観て、泣いて感動して、よっしゃ!明日はこの試合のこと書こう、と思ってたのです。
大社高校は出雲大社近くにあるそうで、「勝利へ力を貸してくれたのは大社の神様のおかげ」というピッチャー馬庭君のコメントは、婆さんの涙腺を緩ませるに十分すぎて。
延長11回。相手は天下の早稲田実業。最高のドラマを見せてくれてありがとう。
次も応援するよ!
スポーツ音痴の私には絶対に経験できない精神錬磨のステージに立てる人達を羨ましく思います。
後々、彼らはその時をどのように思い出すのでしょう。
あの時があったから、今があると言える人生でありますように、どうか花開いてほしいと念じています。