
昨日の日暮れはアリーナで楽しみました。
日没後に大阪の街に現れる暗い地球の影と、その上に乗っかる茜色の帯。それが消えた時、夜が始まります。
こういう経緯をゆっくり見ていられるのが、閑人の余裕であり贅沢です。

しばらく来ないうちに、稲は穂を垂れて秋の収穫が待ち遠しいばかりになっていました。
恒例の雀除けの鳥のオブジェが風に煽られて飛び回っています。
田植えの頃が一番好きだけど、豊かさを確約されたこの時期の田んぼにも幸せを感じます。

帰宅したら、友人から「金星が見えてますよ!」との連絡が入りました。そうなんですよね。今、夕刻は西の空に宵の明星が輝きます。
ところが、残念なことに、アリーナからは西の空が見渡せないのです。
いつもの散歩コースにある丘からは見えそうなものの、出発時刻が早すぎて今のところご縁がありません。
だったら、朝、見るぞ!朝の空には、木星と火星。さらには、冬の星座も登場しているはずです。
明朝こそ明朝こそ。

さて、もう十年以上使ってきた、宮崎で手作りしたお茶碗を、先日、手を滑らせて割ってしまいました。硬くて重いお茶碗でしたから、びっくりするほど大きな音で自己主張して消えていきました。
その後は、孫たちが使わなくなったもので間に合わせでいたのですが、先日、立杭焼きのお店で格好のお茶碗と出逢うことに。
寒くなるとまずお茶が変わります。冷茶から温かい湯気の立つお茶へ。
ということで、茶器を二つ買って店を出ようとしたとき、「お徳用コーナー」の台にあったこのお茶碗と目が合ってしまったのです。
持ってみると、私の手に直ぐに馴染んでくれた優れもの。貼ってあった黄色のシールは400円の目印でした。
毎日、手のひらに乗せては喜んでいます。
新米ご飯を炊く日に間に合うように出逢ったお茶碗が、今のところ、私の心満たす相棒です。