ここは何が植わっていたところだっけ!エンドウ豆だったかな?
季節は巡り、次の植付けのために耕運機で土作りをされている朝でした。
以前は、医学生が漢方を学ぶには、一旦、今までの知識を忘れてかからなければならないと言われたものです。それくらい違うのはなぜか。それは西洋医学が数値や画像など見えるものから診断するのに対して、東洋医学は経験に基づいて行われるところにあります。
患者さんの様子をつぶさに観察することから始まります。
舌一つとっても、舌の色、大きさ、乾燥してるか湿っているか、歯型はついてないか、など細かな観察がなされます。
こうして知り得た情報に基づいて治法が開始されるのですから、東洋医学は観察がすべてと言っても言いすぎではありません。医者の眼力がものをいう医療です。
でも、これだけAIが発達したのだから、膨大なデータを打ち込めば楽チンに治法に行き着くのではないか、と素人は考えてしまいます。が、人間観察はそんなに簡単ではありません。
どんなに細分化して見たてても、否、細かく見れば見るほど、どこかに辻褄の合わないことが出てくるのは、すべてのことに言えることです。
癌末期の患者さんなのに脈が強いとか。不眠を訴えるのに睡眠薬では効かないとか。
参加者からそんな疑問が出ました。
講師から、たくさんの予診項目の中で、切り捨ててもよいものを経験に基づいて選ぶのが手腕。
そういわれて、落胆の声が漏れたことです。
人間が人間を診る。難かしいことです。
医学から離れますが、私たち一般人も人を見ていろんな情報をゲットします。
こないだも、百田尚樹さんが、小泉進次郎さんの出馬会見を絶賛されたことに対して、ブーイングが起きました。
申し訳ないけど、私でさえ、あれはヤラセと分かったのに(笑)
でもね、そういう素直な人間性が彼の魅力であり、だからこそ人気者なんだと思います。