こころあそびの記

日常に小さな感動を

正吾くん

 

 昨日は上弦の月。十七日は仲秋の名月です。

 

 

 美しい残照が六甲山の上に見えています。日が沈む方角はまだ北よりのはずなのに、と思って北の方向に目を移すと、雨柱が見えました。

 

 

 あれは川西の方でしょう。お天気ツールの雨雲レーダー通りです。急げ!稲光の閃光に追い立てられるように家路を急いだことです。

 

 

 突然ですが、梅田の新阪急ホテルは一等地にありながら、動きがないまま随分時が経ちました。

 あのホテルが元気いっぱい稼働していた時代に思いを馳せることができるのは、老人ばかりになってしまいました。

 さびしいけれど、梅田が次世代の人たちのために変貌するなら大賛成です。

 そんなとき、ホテル跡地の利用について、ある情報をゲットしました。

 なんでも、三十年後に、慶応大学が誘致されるというのです。

 三十年というのは大げさでしょうが、それくらい難航している話なのでしょう。

 でも、阪急は創業者の小林一三をはじめ慶応出身者が多いことは知られています。これは、嘘話ではなさそうです。

 近ごろ関西では、早稲田の高校生青田狩りがはばをきかせています。

 そこへ、慶応キャンパスが梅田に乗り込むとなれば、大阪のイメージが大きく変わることでしょう。

 なんといっても、慶応ボーイですから(笑)

 母の兄も慶応ボーイ。兄貴をよく観察していた妹は、白い袴を祖母に無心していたことを、後々まで話していました。

 

 

 今日もまた、ゴロゴロが始まったようです。降るのかな~

 とその時、携帯に入ってきたニュースは、「慶応大、清原正吾、プロ志願届を提出」というものでした。

 彼の選んだ道の良し悪しではなく、ここまで真っ直ぐに育ったことに、他人事ながら胸が騒ぐのです。

 野球しか知らなかったお父さんが、世間でもみくちゃにされてしまったことは周知の事実です。それは本人が弱いからだと斬り捨てる世間に百パーセント同調できない私です。

 今回、お父さんと同じ道を選ぼうと決めた息子には、お父さんへのリスペクトがあります。

 あの清原和博の子ども。

 そんなレッテル貼りを乗り越えさせたお母さんも立派でした。

 出航したばかりの彼に心からエールを贈りたいと思います。