夕方になると雷雨が始まる日が続いています。お空のクリーンアップが終わる日が待ち遠しいことですが、そうなったらそうなったで、あの暑い日が懐かしいなんて思うんでしょうね。
久しぶりに「医原病」という言葉を耳にして、「母原病」を思い出しました。
「母原病」は子どもの病気は母親が原因と提唱なさった久徳重盛先生の造語で、ある時期一世を風靡しました。
それは1980年代でしたから、ちょうど私が子育て中でした。
先生の訴えは、きっと今でも現場で生かされているはずですが、社会変化のために大きな声で言えなくなった事情が垣間見えます。
さて、今日、耳にした「医原病」もそこから、派生した言葉ではなかったでしょうか。
医療に懸命に努めておられる医療人のことを思うと、こちらも大きな声では言えません。
単純計算以外はどんなことでも、大正解がないことは自明の理です。
昨日まで良かったのに、今日からはダメといわれることがいっぱいあります。
たとえば、昨日まで血圧は低く抑えましょうだったのに、いや低血圧は認知症リスクですよといわれたり、減塩が大切と云われてきたのに、大丈夫!我らは海の子です。とか。
それを気にしない人は網に掛からないのですが、健康オタク気味の人は気になって仕方ないことでしょう。
現在、一年間に一人が使う平均医療費は34万円だそうです。
大きな病気は別にして、多くの半病人からこれだけのお金を搾取しようとするのは誰でしょう。
「厚生省」「医師会」「製薬会社」。
これら三方よしなのです。そこに患者は入っていないと考えたことがありますか。
この「医原病」に巻き込まれないためにはどうすればよいのでしょう。
お金がかかる健康法を最小限に抑えることです。
こうすれば健康になれますとか、このサプリメントがあれば見違えるほど元気になれますとか。
そんな宣伝に乗らないことです。
簡単に言えば、貧乏人の健康法の推奨と言えましょう。
昔、誰かが教えてくれた言葉があります。
「お金はその人にそのとき要るだけ与えられるもの」と。
お金に余裕がない。ということは、今の自分にこれ以上は不要だということです。
つまり、余計なことをしなくても元気に過ごせるということであり、自分は今のままで十分満たされていると知ることだと思っています。