こころあそびの記

日常に小さな感動を

近所の名店

 

 この秋はじめての酔芙蓉が咲きました。

 

 

 ニラの花が家庭農園の端っこに咲いていました。

 

 

 数珠玉が色づいてきました。

 

 

 楽しみにしていた紫式部。「色づいてきましたね」と話しかけたら、近くで作業されていた老人は「まだまだやで」と。

 すべての実が紫色に染まるのはまだ先や、ということですね。秋は紫と共に深まるということは、『光る君へ』の最終章と同時進行です。

 お名残惜しいことです。

 

 

 孫娘が振替休日だったので、「お昼は何が食べたい?」と訊いたら「スパゲティ」とかえってきました。

 昭和の人間にしてみたら、スパゲティをわざわざ食べにいくという感覚が分かりません。

 麺を湯がいてケチャップで炒める。そんな簡単な料理が、イタリアンというオシャレな名前で提供されるようになったのはいつの頃からでしょうか。

 私の学生時代には、少なくとも喫茶店のメニューでしかなかったように思います。

 

 

 贅沢なことをと思いながらも孫のため。スマホで「スパゲティ 美味しい」と検索してみたら、歩いて五分、ごく近所の店が出てきました。

 ええっ?あんなところにあったっけ?

 おっかなびっくりで出かけたお店は、今日のために用意された場所でした。

 

 

 シェフはお料理が楽しくて仕方ない方でした。

 この前菜ご覧ください。まぁ、ひとつひとつ丁寧に手をかけて作ってあること。

 和、仏、中、伊と渡り歩いた富山県八尾町出身のシェフです。

 殆ど手作り。チーズや魚醤まで作るということは、好きでなくてはできません。

 

 

 また、ジビエ料理が、この地元で食べられるなんて思いもしませんでした。

 この白骨は蝦夷鹿の頭蓋骨だそうです。まぁ、びっくりすることばかりのランチタイムを過ごさせていただきました。

 

 

 『あまから手帖』の「大阪百選」に選ばれた名店なんですって。知らなかった。

 因みに、お店の名前はシェフがご実家で飼われていた愛犬に由来するそうで、愛犬家のやさしい気持ちが感じられてうれしいことでした。

 

 先週の「魁」に続いての、「Osteria Shoru」です。

 このように、仕事一筋の方々と相次いで遭遇するのはどうしたことなのかと考えてしまいます。

 そんなことただの偶然よ。と思ってしまえばいいのに、何でだろうと深掘りしたくなるのは困った癖です。

 最後に、「Osteria Shoru」を、同じ町の住民として応援します。お見知りおきを。