こころあそびの記

日常に小さな感動を

たとえ夢で終わっても・・

 

 北側にある秋の高気圧と太平洋上の夏の高気圧が綱引きして、その間に前線が停滞するという例年の秋霖の気圧配置図なのに、そこに台風が急旋回して入り込んできたものですから、今朝は大変な惨状を目にすることになりました。

 地震の復旧の遅れが取り沙汰されているなかでの豪雨です。手の施しようもなく涙を滲ませて佇む人。

 どうして能登なの?みんながそう思っています。せめて、その思いを持ち続けたいと念じています。

 

 

 被災地の救援のスピードを見れば、虚しさしかありませんから、地域の活性化を掲げて出馬した全員が同音異口にそれを唱えても誰も信用しなくなりました。

 

 さて、今朝のニュースで、来年の万博に大阪市が出店するパビリオンのアテンダントの結団式を見ました。 

 皆さんの胸の内に湧くワクワク感が見えて、こちらまで元気をもらえた気がします。

 過日、お恥ずかしい報告をしたとおり、私も福岡館のアテンダントに応募して、みごとに落選した経緯があります。その応募の決断から落選通知をもらうまでの心中は、信じられないでしょうが幸せに満ちたものでした。

 先ず、地下鉄の中で、過日から狙っていた募集が始まっていることを知り、慌てて募集フォームに入力して送信。そこまでは必死のパッチで無我夢中でしたが、送信した途端、なぜか幸せな気持ちが湧き上がったのです。

 毎日元気に舞洲まで通えるかなという不安は、来年まで元気でいないといけないという気持ちに押し切られてしまいました。

 その時、思ったのです。

 明日に希望をもつことがどれほど大切なことかと。その希望が自分の幸せレベルを少し持ち上げてくれることを実感したのです。

 

 健康でいるための秘訣は、明日に夢を見ることです。

 定年後にする事がないと嘆くより、何でもいいから目標を持つことです。

 孫の世話でも、二、三日先の旅行でも。中でも、希望をもつことは特効薬です。推し活に精を出す人は、なべて活気があります。あれに倣えばよいのです。

 

 

 花梨の会のメンバーに90歳の方がおられます。

 「何か、やってみたいと思われることは?」

と、お尋ねしたら、

 「葡萄を植えてみようかと思ってる」とお応え下さいました。

 これは娘がただ今挑戦中ですから、少し時間がかかると知っていましたのでお伝えすべきかどうか迷いました。

 しかし、先の希望が生きる糧になるはずと決してお伝えすることにしました。

 「葡萄は植えてから収穫出来るまで三年ほどかかるみたいですよ」

 ブドウ糖と名付けるもとになった葡萄果汁の甘さ。実ったあかつきには、その甘さが彼の体を養ってくれることでしょう。

 

 健康法を探して彷徨う人にお知らせしたい。

 探し物を止めたとき見つかることもある~♪

 陽水の早熟さに脱帽です。