こころあそびの記

日常に小さな感動を

出前講座終了

 

 暗くなるのが早くなったおかげで、宵の明星の輝きが一層美しく見えます。

 月は今晩が上弦。

 そして、十三夜は10/15です。15日の13夜(旧暦9月15日)とはややこしいことですが、晴れたらいいな。

 

 

 今朝の空は、これぞ刷毛で書いたような絹層雲でした。どなたのお絵描き?

 

 

 そう思って振り返ったら北側のそらに鳳が飛んでいました。見た瞬間、今日が良い日になりそうな予感がしたといえば言いすぎでしょうか。

 

 

 さて、今日のミッションを完遂できたことをご報告申し上げます。

 参加者の皆さんはどなたも真剣な眼差しで生きておられる方々でしたから、教室の雰囲気も好ましくて、楽しい時間を過ごさせていただけたこと、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 東洋医学の命題「人間は自然の中の一員であること」を、生活実感として理解されている方々でした。

 「皆様はどんなお集まりなのですか?」とお尋ねしたら、

 「それぞれの来し方に出逢った経験を話しあう仲間です」と、お応えくださいました。

 お年頃は私とほぼ同年代ですから、山あり谷あり、いろんな経験をされてきたはずです。

 『光る君へ』で前回、大石さんの書かれた台詞に「傷こそがその人なのです」とありました。

 私たちは、この世に生まれて何をしたかったのか。それは、魂の記憶にあるはず。

 思い出したくない、或いは人に言えないと思っていた経験が言えるようになるまで生きられた。それは、出会ったすべての自然や人のおかげだとこの年になって、よくわかるようになりました。

 

 

 『You Raise Me Up』という歌を外国人男性が雪舞う路上で歌う動画がユーチューブにあがっています。

 何回聴いたことでしょう。

 私を励ましてくれた人なんていないよ。と拗ねて聴いていた日は遠くなりました。

 今は、この歌詞の「You」は、まわりのすべてだと分かるようになったのです。

 朝の雲、今日出会った人々、夕焼け空、小さい秋。

 ありがたいことです。ありがとうございました。