こころあそびの記

日常に小さな感動を

学祭の構内で

 

 早くからわんこに起こされて、まぁあとで二度寝したらいいかと外に出てみたら、目が覚めるほどの星が降ってきました。

 夜明け前の漆黒の空で、一年で一番星が輝く季節は今なんです。冬の星座が天頂でひしめいています。

 こんな贅沢な空と、もうすぐお別れだと思うだけでつらくなります。東の空が白んできたら、西に傾いていくオリオン。待って~と、追っかけても虚しいことです。一年後に元気に再会できますように。

 これから始まる厳冬の空はただただ真っ暗。それに耐えて、春を迎えるのですね。

 

 

 すっかり覚めてしまったので、阪大まで散歩に行きましたら学祭3日目でした。

 ぞくぞくと登校してくる若者の笑顔を見ていると、今まさに冬に耐えて頑張ってる孫を思わずにいられませんでした。

 

 

 学祭の間、通行禁止区域が設定されていましたので、今日はいつもは通らない道を探索できました。

 このブッシュトンネルいい感じでしょ。

 

 

 待兼山庭園の中の遊歩道が、自然のままであることが貴重に思えるのは年寄りゆえのこと。学生さんが学生である間は見向きもしないことでしょう。私がそうであったように。

 

 

 池にカモたちの姿を見つけたことが、今日の最大の感動でした。今年も帰ってきてくれた。その安堵感が幸せ度をアップさせたことです。

 潜水名人のキンクロハジロが池に潜っている秒数を数えたり、茶色の顔したカモたちの名前を検索したりして日が高くなるまで過ごしてしまいました。

 

 

 ナンキンハゼの黒色の実が割れ始めています。

 

 

 紅葉まではまだ間がありそうですが、高い梢の先まで葉っぱが落ちていないことが、色づく日を待つ楽しみを増幅してくれます。

 酷暑に耐えた植物たちと、長旅を完遂した冬鳥たち。

 お疲れさまでした。