こころあそびの記

日常に小さな感動を

光る海

 

 この写真。陸地の果てに光る白い帯が見てもらえるでしょうか。

 それは、茅渟の海、大阪湾なんです。

 これが見たいがために、という不純な動機で、「青山大学公開講座」に出席してみました。

 青短に続くあの坂道を上られたことおありでしょうか。私はずっと昔に上ったことがあって、まいってしまった記憶があります。今は短大はなくなり、四年生の大学になりました。

 隣接するスカイアリーナよりも高い場所にある学校から海が見たい。今日はその望みが叶いました。しかも、着いたのが昼過ぎでしたから、ちょうど、真上から太陽が照らしている時刻でしたので、海は真っ白に輝いて見えました。

 

 

 こんな光景が味わえることを学生さんたちは知っているのかな?いやいや、そんなこと眼中にないのが青春です。

 山腹に建つ学舎に感激するのは年寄りだけです。春に勝る晩秋の錦を味わい尽くしても、まだ帰りたくない静かな学校でした。

 

 

 講座は「写メ俳句講座」と題されたものでした。

 お土産に頂いたご本を著されたご本人から、お話しが伺えたのはありがたいことでした。

 今の時代ですから「写メ俳句」なんて普及してもおかしくないわけですが、なんと、この三木慰子先生がパイオニアだそうです。

 まだお若くて華奢な彼女のどこに時代を動かす力が秘められていたのかと訝りながらの一時間余りでした。

 

 

 ご本の前書きに、”坪内稔典さんに選句してもらった句が初めて活字になった“、とありました。

 春の陽や芭蕉を前に影二つ

 これは仲良しのご主人とご自分の影二つということ。そして、彼女は芭蕉研究家であるという情報が含まれています。

 次回は、是非、芭蕉研究成果のお話しをお伺いしたいものです。