こころあそびの記

日常に小さな感動を

古墳巡り

 

 八日はお薬師さんの縁日です。

 孫のお弁当が要るのか要らないのか分からないので、ちょいちょいと軽めに作ってあとは娘に任せて、近くの春日神社に出かけました。

 夜通しライトアップされてた名残が、お参りしているうちに次々と消えていって、ついに朝が来ました。

 階段を上がったところにある小さい薬師堂に心惹かれます。お薬師さんは仏教では薬師如来を、神様としては少彦名命です。ですから、御前には、真言(仏教)と大祓の言葉(神道)が書き添えられています。頭が悪いので覚えることは諦めて、行くたびに読み上げさせていただいています。

 特に、大祓の詞の内容が好きです。

 読み上げるだけで”心安けく身体すこやか”になれそうに思えるありがたさです。

 

 

 ところで、消しても消しても心に掛かることがあれば、それはやれ!ってことかなと思ったりすることはないですか。

 孫の受験は来春なのに、どこか落ち着かない思いでいます。受験校も決まらないのに、何かしてやれることはないかと、半分浮かれたハイ気分です。

 婆さんがしてやれることといったら、神頼みしかありません。どの方向の学校を受けてもいいように方違神社でご祈祷してもらおうと思いついたのは数日前。でも、まだ早いと気持ちを押しとどめていました。

 でも、天一天上は明後日までです。だから、今日決行することにしました。

 

 

 ご祈祷をしてもらって、神社の横にある古墳を見に行きました。

 「反正天皇陵古墳」。ちょうど前方後円墳の後円の丸いところを神社に向けていますから、こんなにかわいらしく撮れました。

 気分がよくなって、ふと、古墳巡りしてみようと思い立つなんて、自分の脚力を考えたら無謀でしかありません。

 

 

 堺は仕事でもプライベートでも、縁があるようでないところです。仁徳天皇陵の側は通るのに立ち寄ったことがないという意味です。

 しかし、今日、その儚い縁をしっかり結べたことはありがたいことでした。

 

 

 カルガモが青緑色の翼鏡を輝かせて見せてくれたこと、アオサギが等間隔でが佇んでいたこと、カイツブリの潜水が見事なこと。

 お濠は見飽きることない楽しい場所でした。

 仁徳天皇陵の拝所におられたガイドさんに、道をお尋ねしたら、なんと私が次に目指す予定の「ニサンザイ古墳」が、日本で一番美しいと思ってると話してくださいました。

 そう言われては、行かないわけにはまいりません。

 

 

 道筋にある「御廟山古墳」を経て、「ニサンザイ古墳」に到着して写真を一枚撮ったところで、スマホはダウンしてしまいました。ギリギリの一枚はこれです。

 

 

 ニサンザイ古墳は大阪湾から見て、一番深い位置にあって、日本で七番目の大きさを誇ります。

 大形先生のもとに通っていた府立大のそばにあるので、よく先生から「もうニサンザイ古墳は行きましたか?」と訊かれた場所です。

 今日ようやく行けましたと、早速、先生に報告できることを嬉しく思っています。