こころあそびの記

日常に小さな感動を

沼ルって

 

 きのうの強行軍でさすがに疲れたので今日は休養日。

 昼風呂から上がってきてテレビを付けたら、画面に大きく「神戸栄養専門学校」と映りました。

 びっくりしました。

 朝ドラ『おにぎり』の一場面だったようです。

 私、実は、大学出て直ぐに勤めたのが「兵庫栄養専門学校」だったので、一瞬映ったその学校名に目が吸い付いてしまいました。

 しばらくの間、奉職させてもらった楽しい一年間を思い出さずにおれませんでした。

 もとからお料理に興味のある子やお弁当屋さんの二代目なんかもいて、自分とは別の世界を経験することができました。

 ですが一年で辞めてしまうことになります。それは、余りに楽しすぎたからです。こんなことしてたら、自分がだめになるのではと恐れたのです。それは、若気の至りというものだったのでしょう。

 私なんかじゃお役に立てないという理由は、作り事と見抜いた拭石校長先生から教えられたのが「卑下慢」という言葉であったことは、以前に書きました。

 そんな専門学校も、先年、閉校されて、いつか、生徒さんたちと再会できるかなという希望は絶たれてしまったことが無念でなりません。

 あの学校は確実に私の人生の一里塚でした。ありがとう。

 

 

 NHK話をもう一つ。

 昨日、“大河ドラマ『光る君へ』コンサート~沼ル音楽会”が17:00から、放送されていました。

 たまたま、BS18時からの『光る君へ』を待っていたから観られたのですが、こんなややこしい時間に放送するには、もったいないような番組でした。

 

 

 メインテーマ『アメジスト』は感動的で、これから先も聴くたびにワクワクするに違いありません。 

 作曲者、冬野ユミさんの昨日のピンクのお衣装がかわいらしくて、どこにこの複雑なテーマを作曲されるパワーがあるのか訝しく思ったことです。

 また、紫色のドレスを纏った吉高由里子さんのウィットに富んだ頭の回転の良さには感心させられましたし、ストーリーテラーをつとめた凰稀かなめさんのお衣装は、さすが宝塚!と思わせるものでした。

 この番組の中で知ったことですが、冬野ユミさんは150曲も作られたそうで、先に収録しておいたものの中から、シーンに合わせて選曲していったとか。

 どの場面も違和感を感じなかったのは、制作者全員の思い入れのおかげだったのですね。

 つくづく、映画であろうと、ドラマであろうと、人の気持ちが集約されるから完成にたどり着くことを今更ながら教えてもらった気がしました。