仕事に向かうカーラジオで、「不眠」サプリメントを宣伝していました。 笑うのは、担当のアナウンサーの方が「僕は、熟睡して、毎朝2時半に起きてます」と話されたことでした。朝の番組担当ですものね。
不眠とは無縁な人が、不眠症のコマーシャルのお手伝いをしておられるなんて、と朝から笑わせてもらったことでした。
早朝の起床と聞いて思い出したのは、先年亡くなられた船井総研の船井幸雄社長です。あの方も三時に起床される方でした。
あの頃の私には真似ができないことでしたが、今や、この年になってみれば、できないことはないように思います。
年寄りの生活時間はフリーですから、早起きしようと思えば、早く寝たらいいだけのこと。
そのむかしは、用なしの年齢になれば寿命も途切れたものですが、生活スタイルの変化により、孫の面倒をみるために寿命は延びていると、まことしやかに語られています。ほんとうかな?
閑話休題、その「不眠」。
生まれたての赤ちゃんは、一日のほとんどを寝て過ごします。つまり彼らほどの睡眠上手はいません。
それは、なぜか。
その答えは、水分量だといわれます。
今年も話題をさらった大谷選手。彼も見るからに、水分をいっぱい持ってそうでしょ。
そう。寝るには、水(陰)が必要です。
年をとると水分量が減るのは、しわしわになった皮膚を見ても明らかです。あんなに瑞々しくてもっちりしていたのに、と嘆いても元には戻らないのです。
体は水と熱のバランスで運営されていますから、水が少なくなったら、熱の方が多くなってしまいます。
それが、虚熱となって悪さをします。その一つが「不眠」というわけです。
わかった!じゃあ、水を摂取したらいいんだ。
というほど、ことは簡単ではないのですが、これも、今朝のテレビで流されていたことですが、「冬とはいえ乾燥しています。水分不足にならないようにしましょう」と水分摂取を勧めていました。
水を飲んで、シワが伸びるのなら苦労しないわけで、この陰虚という症状は克服しようとがんばらないことです。付け足すと、もともと胃腸機能が弱いのに水を必要以上に飲んだら、代謝できなくて水が湿となってイタズラをしますから要注意です。
それから、不眠は肝とも深い関係があります。ということは、気持ちのコントロールです。ストレスを溜めこむと熱になります。熱は上に上がる性質を持ちますから、頭がゆっくり休めない状態を作るのです。頭寒足熱の反対にならないように。
あれこれ考えないこと。
潤す食品である、蓮根、小芋、長芋などを少し献立に足してみる。
昼間によく動いて体内時計を働かせる。
それでも、寝られないときは、眠れなくても気にしない気にしない。いつか眠くなったら寝られるし・・それくらいに構えるうちに夢の中へ。