
「暦」を見るなんて、時間を弄ぶ年寄りのすることだと思ってましたのに、気がついたらいつの間にか自分もその仲間入り。笑ってしまいますよね。
それによりますと、今日は十方暮れが終わって、しかも天一天上の日です。なんとなく解き放たれた感がある言葉が並んでいます。
更に、「初地蔵」の日。お地蔵さんん縁日です。
ここはひとつ、孫のためにお祈りに出かけなくてはと、歩き回ってきました。

まず最初は、「應化地蔵尊」です。英語表記で「GOODLUCK TO CHILDREN」と彫られていて、分かりやすいが故にほっこりした気持ちになります。
いつどんなところにも、必ず姿を変えて助けに来て下さるお地蔵さんです。

阪大近くで発見したお地蔵さんたち。
中国自動車道の北側におられました。「北谷の井戸」のいわれを読むと、昔、弘法大師がここを通りかかったとき、能勢街道の難所であった刀根山の住民が、高台であるために水不足に困っているのを見て、「ここを掘ってごらん」と錫杖を当てたところが、この井戸だそうです。
今は道路工事で枯れてしまったという井戸の跡を覗き込んで、お大師さんと出会ったような懐かしい気持ちになりました。いつか、このお地蔵さんたちの色褪せたよだれかけを新調して差し上げたいと、できもしない願掛けをしたことです。

ところで、古代医学書『黄帝内経』に、男は8の倍数、女は7の倍数で生育する。と書いてあることは、コマーシャルなどでもよく使われるからご存知の向きもおありと存じます。
女が二周目に入る14歳で初潮がきて、男が8×2=16歳で精通するといわれます。
このことからも、男の子の発育は女の子よりも遅くて、いつまでもおぼこくてかわいいから女親にはたまらない存在なのでしょう。
恥ずかしながら、私も息子があまりに、いつまでも頼りなくて高校の先生にご相談したことがあります。先生のお答はこうでした。
「お母さん、僕のみるところ、男子は高校二年生くらいにならないと大人にならないようです」
あの先生は、『黄帝内経』をご存知だったのでしょうか。的確なお応えだったと、今も忘れることができません。

なのに、あほな婆さんですから、高校三年にもなった男の孫を、子ども呼ばわりして、嫌がられています。
それでも、嫌な顔ひとつ見せず応じてくれていたのですが・・
あの大学入学共通テストが終了した次の日の朝、顔が変わっていることに気づきました。
まさに、大人の顔になっていました。
遠くに浮かぶ雲のようで手が届かなくなったと申しましたら、「大丈夫やで。中身は変わってないから」と、婆さんを慰める言葉かけも完璧でした。
受験という試練が、大人へステップアップさせたことを感じたことです。
全国の受験生の皆さん、がんばってください。見えない力も、見える力もあなたを応援しています。