
テレビなんて、子どもがマンガを見るためのもの、あるいは、老人がさびしさを紛らわすためにつけっぱなしにするもの。
もう一つありました。老人が昔の映画を観るものです。
昨日、BSを付けたら『ナチュラル』というアメリカの野球映画が放映されていました。それが名作かどうかも分からず、ただ、当世のメジャーデビューの事情が分かるかなと、しばらく観ることにしました。
一見して直ぐ分かるくらい、圧倒的に美しい主役がロバートレッドフォードでした。
そんな言葉は死語らしいですが、”外映”に疎いものですから、名前は知っていても、お顔は存じませんでした。
そう言えば、我が青春の真っ只中の1970年代、吉田拓郎さんの歌う歌詞に「クリントンイーストウッドっていいでしょう~♪」という一節があったように記憶するのですが・・その部分を代えたくなるほど確かに、 一世を風靡したロバートレッドフォードでした。

さて、近頃、世間を騒がせるものといったら、あれですよね。
フジサンケイグルーブです。
フジテレビと産経新聞の給料格差を恨めしく思ったのも、遠い昔になりました。
現役で働いていた十年ほど前、お台場店に出向したことがありました。地球儀をあしらった立派なフジテレビ本社ビルを横目に仕事に精出した日々を懐かしく思います。

また、子育て最中ながら、新宿アルタで公開生放送されていた『笑っていいとも』の抽選に当たって上京したことがありました。
一緒に入場しようと誘った東京在住の友だちが、身分証明書を忘れてきたことが発覚して、フジテレビの係員に取りに帰るように命じられたのも、今となっては、おのぼりさんの土産話となりました。スタッフという名のアルバイトさえ、会社の飛ぶ鳥を落とす勢いに乗じる姿勢が、後味の悪い上京でありました。
あれから四十年ほど経ち、フジテレビ本社屋上の地球儀も色褪せて見えます。もともと、海のそばですから、強い潮風が吹き付けて、とても好立地とは云えない場所でした。
それを政治家と手を組んでお安く入手したからくりは、衆人には分からない闇の世界です。

ところで、昔の親は子どもがマスコミや新聞社に憧れたなら、やめなさい!と止めたものです。あれはヤクザな世界だからだめだ!と。
近頃は俳優さんも芸人さんも賢い人ばかりになって、それは、死語と思っていましたのに、今回の事件は、何ら昔と変わりないことを暴露してしまいました。若い人が憧れる職業ではないよと、一世代前の忠告を繰り返さざるを得ないなんて。
社会の体質を変えるって、それほど難しいことなのですね。