こころあそびの記

日常に小さな感動を

瀬織津姫さま

 

 昨日の節分。瀬織津姫さまが大忙しの一日でした。

 古事記日本書紀には登場しない神様なので、そのお名前に馴染みがないという方が多いかもしれませんが、「大祓詞」の最後に出てきます。

 罪や穢れを祓ってくださる神様で浄化の神様といわれます。その存在は、天照大神の荒魂とも卑弥呼ともいわれるパワーのある神様です。

 人びとから預かった穢れを大海の原に流してくださるありがたい神様なのです。

 

 

 節分とは、外からやってくる鬼を払うとともに、私たちの内にいつの間にか宿る鬼である疫神を追い払い清めて、立春から始まる新しい一年をつつがなく暮らせるように祈る行事です。

 つまりは、大晦日の大掃除ということです。

 

 

 豆まき(魔滅から)が各神社で行われました。そのまき方がそれぞれ違って面白いものでした。

 毎度、有名人が落花生を大量にまく神社。

 近くの氏神さんでは、矢倉の上から袋いりの豆をまいて、その中に封入された籤が当たりの人は景品までもらえてしまうという手の込んだもの、など。

 コロナが収束して、どこも大盛況で、子どもも大人も老人も楽しい時間を過ごすことができたようです。あれっ、鬼は?きっと善男善女の集まりに鬼はお呼びでないと逃げ出したことでしょう。

 

 

 鬼は丑寅の時刻に鬼門から入ってきますから、本来の鬼退治は暗闇の中で行われるものです。

 きのう、私は豊中「市軸稲荷神社」の豆まきに行ってきました。

 あのユニークなお多福さんの門をくぐって、大根に簪を挿して。準備万端。

 ちなみに、ここでは、お多福さんが瀬織津姫さまの化身です。いつも閉まっている扉が開かれて、この日ばかりはお多福さんを目にすることができました。

 

 さぁ、いよいよ豆まきが始まります。子どもが神童幼稚園に通っていたとき以来、久しぶりのことです。

 「皆さん、本殿に上がって下さい」と号令がかかったので、皆さんに続いて上がってみました。

 まずは、ご神事から。ここ独特の鳴釜から、ブォーンブォーンと昨日は大きな音が立ちました。

 そのあといよいよ「明かりを消します」と。

 真っ暗な本殿の中で、豆まきが始まってびっくりしました。参加者全員の嬉しい悲鳴が鳴り響いたことです。

 昨日は、私たちの年代には懐かしい女優の土田早苗さんも豆をまきに来てくださいました。境内に彼女が植樹した川津桜の開花日もぐっと近づいたことでしょう。

 

 

 楽しいひとときを過ごした刀根山の空には、眉月と金星が浮かんでいました。

 この一年がすべての人にとって健康で幸せな日々でありますように。