こころあそびの記

日常に小さな感動を

奈良行き(前半)

 

 

 今日は、法輪寺の講話会に行きました。

 前にもご報告したように、「八十八面観音霊場の法話会」に当選したのです。指折り数えて、この日を待ちに待っていたのに、心が重いのか、身体が重いのか、さぁ行こう!とはならずに、ゆるゆると出かけて行きました。

 法輪寺というと、嵐山にあるお寺とよく間違われますが、こちらは飛鳥時代に創建された由緒あるお寺。あちらに引けは取りません。

 ただ、アクセスに問題あり。バスの便はないに等しくて、このお寺を目指してやってくるのは、斑鳩ツーリングの人くらいです。

 どうせ帰りはとろとろに疲れた体を引きずって法隆寺駅まで歩く覚悟でしたから、せめて、往路は一時間に一本の奈良駅発のバスに乗ることにしました。

 途中、大和郡山の水田の中を走り抜けます。どうして、この地区はこんなに池が多いのでしょう。「金魚」の生産日本一になったのは、水が豊富だったからでしょうか。水田と見える池に、金魚の看板が立てかけてあったりして、そんな風景を見ているうちに、気分も上向きになっていったことです。

 

 

 最寄り駅の「法起寺前」で下りた私は、講話前の少しの時間を利用して、法起寺におまいりしました。

 受付のおじさんがにこにこ笑顔で迎えてくださいました。こんな人懐こい受付さんがいたらまた来たくなる。そんな彼と会釈を交わして境内へ向かいました。

 

 

 国宝三重塔を写真に撮ってたら、その傍の板を渡しただけの休憩スペースで、独りで休息している女性を見かけました。

 「ここ、使わせてもらっていいですか?」

 「どうぞどうぞ。次のバスを待ってるんです」

 「えっ!今、私が乗ってきたバスですよね。行ってしまいましたよ。あと一時間待ちですよ。どちらから?」

 「東京です。先週の土曜日から来て、今日帰ります」

 などと、楽しく話しながら持参した小さなお昼を済ませました。

 

 

 「ここの十一面観音立像、いいでしょ。写真撮ってもいいらしいので是非どうぞ」

 「よろしいの?あとで撮って帰ります」

 いい方に巡り合った法起寺でした。

 何気ない会話が心を軽くしてくれたみたい。本日のメインイベントの法輪寺へは、このお寺から十数分です。

 

 

 向かう道すがら、鈴なりの美しい実を付けている桑を見つけました。この複雑ないろ、色、いろ。

 こんなのを見ると、色を塗ってみたくなる私です。

 続きはまた明日。