
だらだらと情報番組枠のほとんどが、台風の接近注意という内容に使われています。大切なことであることは分かりますが、他に大切なことはないのでしょうか。
ということでテレビを消すと、はて今日のブログに書くことがないとは困ったもんです。

突然ですが、文章は縦書き、横書きどちらで書かれますか?
たとえば、手紙を書くとき、日本では、今日は縦書き、あるときは横書きと、気分にあわせて書き分けることができます。
でも、この縦横両用の国は数少なく、世界でも日本は特殊であるとご存知ですか?
漢字はもともと甲骨文字から始まりました。その頃は縦書きだったそうです。
ですから、中国の人は縦書きなのだろうと思ったら、大間違い。今や、中国人留学生、つまり若者は縦書きが読みづらいまでに、横書きに慣れてしまったようです。
漢字は縦書きなんて思い込みです。

また、書き順にしても、採点しやすいように決められただけで、とくに決まりはないってご存知ですか?
我々の年代は、採点しやすいように決めた文部省の手引きに従って覚えさせられたものです。もっとも、その書き順に従う方が、次の画につなげやすいから、それはそれで、美しい字を書くためには必須だったのですが、現代では、提出物はパソコン作成ですから、どうでもよくなってしまいました。
もう一つ。中国では、「縦書きと横書きが交差するときは横画から書く」というルールがあるようで、「右」という字も「左」という字も一画目は横棒から始まるなんて、日本の小学生に教えてあげたいけど、それはだめです。中国のお話ですから。
つまり、ルールというのは、あってないようなもの。自分が書きやすいように書けばいいということになりました。
ただ、仮名交じり文がなくなってほしくないなぁ。下手のくせして何を言うかですが、世界にたった一つ残った縦に流れる文字ですから、世界文化遺産になるまで頑張ってほしいものです。

ところで、畏れ多いことですが、昨日、今上陛下がご無事に帰国されたことは喜ばしいことでした。
今回の外国訪問は、七月五日(実際は六日出国)を起点としたことで、お留守の間、日本の守護はどうなるのかと心配の向きがありました。
しかし、モンゴルで奇跡の雨を降らせたこと、そして、慰霊が終わった段階で雨が上がったのを見たとき、トカラ列島が守られたように感じたのは私だけではなかったのではないでしょうか。
私たちの世代は浩宮様と一緒に育ちましたから、どうしても陛下の偉大さと云われてもピンときませんが、今上陛下は歴代の天皇の中でも後世に残る素晴らしいお方だと伺っております。
鎮護国家の祈りが広く行き渡りますように。