こころあそびの記

日常に小さな感動を

気仙沼の平和の靴下

 

 今日は二十四節気の17番目、「白露」です。

 清明が春のはじまりなら、白露は秋のはじまりでしょうか。今年も残り少なくなったことに一抹のさびしさを感じる秋の入り口です。

 ちょっとご無沙汰の散歩道。

 稲穂が頭を垂れ始めていました。警報音を発するフクロウも、風に乗って飛び回るカイトも。雀よけの準備は完了してます。

 あとは、実りを待つだけです。

 

 

 マクワウリを見つけました。

 私たちが幼い頃は、果物といえば“マクワウリ”でしたよね。

 

 

 昨日、朝の仕事を早々に済ませたので、さて、あと半日をどう過ごそうかとあれこれ迷った末に、思い浮かんだ場所がありました。

 中之島を歩くにはもってこいの晴天だったことに後押しされて、推し活!に、いざ出発。

 

 

 編み物好きの私のユーチュブに頻繁に登場する「梅村マルティナさん」。

 彼女の新しいお店がOMMビルにオープンしたことを知ったのは二、三日前でした。

 ですから焦ることはない。待てよ、土曜日に行くよりゆっくり見られる平日の方がいいかな。と逡巡したのですが、決め手は、「開店早々の週末だからこそ、マルティナさんがいらっしゃるかもしれない」との思いでした。

 あらためてお知らせするまでもないと存じますが、彼女の生き方に深く尊敬の念を持っています。

 ドイツから京大に留学されていた2011年。東日本大震災が起こりました。

 「私に何ができるだろう」と考えられたといいます。そのとき、被災者のうつろな姿を見て、「そうだ!編み物でお役に立てないだろうか」と思いつきます。そこで踏みとどまらなかった行動力には頭が下がります。

 

 

 果たして、お店に駆けつけた私は期待通り彼女に会えたことはラッキーの極みでした。

 お店の前に行列ができているのが遠くから見えましたので、一旦帰るという選択肢もあったのですが、人垣の中で小柄な方が話されているのを見て、もしや··と思い近づいてみてほんとうだったことに驚きました。諦めなくて、ほんとうに良かった。

 遠路、足を運んで来てくれたお客を無駄に待たせない細やかな心遣いが、彼女が並外れている証拠です。編み針と毛糸をポシェットに入れて、話しながら編み方を指導されます。その手は限りなく華奢でした。

 この手がみんなをつないだとは思えないほどか細くて真っ白な手でした。

 

 

 彼女が震災直後に入られたのは気仙沼です。そこから出発して、いまでは全国展開するまでに大きな輪になっています。

 ご自身の故郷のドイツにも貢献なさりながら、「東北に力を!」というメッセージも添えるという温かなアイデアに聡明さを感じます。

 失礼ながら、私もひとこと二言お話してみました。

 「腹巻帽子のセットはありますか?」

 「うぅ~ん。そうだ、スターターキットならあるよ」

 と、店の奥まで案内してくださいました。

 どんな人にも決して手抜きをしない。

 私は、ドイツの人から大切なことを思い出させてもらった気持ちになっています。