
早起きは三文の得。
この写真は大形先生から拝借した今朝の月です。私が見た月は西隣のお宅の屋根の上でしたから、このロケーションには敵いません。
夜明け前の空に浮かぶ満月の幻想的なこと。しかも海に沈んでいくなんて。
こんなお月さまをが見ることが、特別ではなく日常であったことが、先生の奥深いところの感覚を養っているように思います。

こちらは昨夕の六甲。うっとりしてしまいます。
昨晩はノーベル賞の発表がありました。
坂口志文博士が研究された免疫とは、人類を生かしてきた証のようなもの。そこに、興味を持って取り組んで下さったことは、ほんとうありがたいことでした。
発表直後の阪大吹田キャンパスでの記者会見で、まず感謝の言葉を表されたのが「家内に」でした。
私と同年代の男性なら、この定型から始まっても仕方ないかなと思っていましたら、奥様がこの研究を支えられたと知って、なるほどと思い当たったことがありました。会見前に研究室から先生が出て来られる際に、盾になっておられたのは奥様だったのですね。
記者が誰一人、彼女を追わなかったのは、そういう取り決めになっていたのか。それとも全く知らずの行動だったのか。
ノーベル賞の研究が夫唱婦随で成ったことも、語り継がれるべき大業です。

免疫の制御。
どこまでもプラスに働き続ける免疫に行き過ぎはだめよとブレーキをかけてくれる働きがあることは、天のなせる業です。
科学と自然。自然はいつもここまでおいで。どれほどの仕掛けを解明したら、自然が褒めてくれるのでしょう。
科学者が一枚ずつ薄紙を剥がして真実に迫っていきます。深い森に入るのを許されるのは、坂口先生のような根気強さを持った人だけです。言い換えたなら、自然に愛された人といえます。
ところで、免疫機能を腐らせない方策は、実は生き方だったりするかもしれないと、素人はぼんやり考えたりするわけです。
なんでだろうと考えるのは、一見、評価されるべきことなのかもしれません。が、それは壮年期までのこと。老年期には、くよくよしない。深く悩まない。それが免疫には有効であると解明できた暁に、人はもっと自由になれる気がします。