
ピンク色、朱色、白色から黄色と咲き継いだ曼珠沙華も、見納めです。
今朝の気温はついに今季初の10度台を記録して、季節が一つ進んだ実感がありました。

しばらくは酔芙蓉の独壇場かな。

先日の鳴門行きご報告の続きです。
渦潮クルーズのあと、今回は温泉に入って帰ろうという目論見がありまして、クルーズ受付の方に、「近くの温泉」をお尋ねしてみました。
「残念ですが、歩いて行ける温泉はないんです」
「じゃあ、路線バスかタクシーでは?」
「だったら、タクシーで7〜8分の所に”ゆ~ぷる“があります」
早速、教えてもらった温泉に寄ってみることにしました。
車で数分なら次回は歩いて行こうかと、安易に考えていましたら、タクシーに乗ってみてびっくり。ずんずん山道を上っていくのです。
「えらい山の上に作ったんですね」
「いえいえ、町の施設と一緒に作ったんです」
そうだったんですね。ぽつんと温泉があるのではなくて、町の人の憩いの場所だったのです。
入場料が630円。大阪では1000円するのにね。
驚いたのはそれだけじゃありません。きれいにお掃除された30台ほどの洗い場に誰も居ないのです。
更に、お湯に浸かると、ナトリウム炭酸水素塩温泉といって、とろとろのお湯ですから、正真正銘の温泉を味わうことができました。
露天風呂でご一緒したのは島内の方でした。
「いいお湯でしょ」
「ほんとうですね。それにお安いですね」
「私は回数券ですからもっと安いです」
「へぇ〜。それに空いてますね」
「此処はお勧めですよ(笑)」

迎えに来てくれたタクシーの運転手さんは、若い男性でした。
「とろりとした、いいお湯でしたでしょ」
「ほんとうに。白浜のお湯みたいでした」
「潮崎温泉のお湯です」
「潮崎温泉にも旅館があるのですか?」
「いいえ。そこは源泉をくみ上げてるだけです」
「まぁ、その湯をこんな山の上まで上げてるなんて。よく来られるのですか?」
「近頃は来なくなりましたが、以前は力仕事してたので、筋肉痛を治しに来てました」
聞けば、その力仕事というのは「クロネコ」だったみたいです。
ずっと走り続ける仕事に終止符を打って、出会った客と話しをしながら楽しく働くようになったとか。
この島に生まれて、この島の穏やかな波長のままに生きていけるこの男性の幸せを祈ったことです。