
朝、四天王寺暦を見ると、下段に「天おん」とありました。説明には、「この日は天から万物をあわれんで下界へ恩恵を下される日です」とありましたので、気分よく行動開始できました。
しばらくして、起きてきた家人が「屋根の上に小鳥が落ちてる」と騒ぎ出しました。
「天から小鳥が落ちてくるなんて」。なんという始まりでしょう。

それでもめげずに、二十二日は聖徳太子の命日ですから、四天王寺の金堂で11時から挙行される舎利出しの法要に行くことにしました。
10時過ぎに着いたので、金堂に行く前に大黒堂に寄ってみることにしました。
ここの大黒様は三面大黒天といって、右に毘沙門天、左に弁財天がくっついた珍しい大黒様です。
六十日に一度巡ってくる甲子の日に開眼法要がなされまして、それが丁度、本日でした。

たくさんの人が並んでおられたので、わけもわからずその列にくっついて、黒豆をいただいてきました。
大黒様といえばご利益は商売繁盛や金運アップです。この年までさほどお頼りもせず、ご縁も無く来てしまいました。それは、幸せなこと。その感謝を捧げて退出したことです。

その後、金堂にまいりましたら丁度、法要が始まるところでした。
今日こそはと、密かに企んで参列しました。
舎利を頭にいただくとき、掌に「孫が大学合格できますように」と書いた紙を掲げていましたら、吉田導師様の優しく温かな手が、私の手を包んでくださったのです。
思わず涙が出そうになりました。

こちらの本尊、聖徳太子の本地仏である救世観音を拝まれるお坊様の数珠の音が何度も堂内に気持ちよく響いた法要でした。
修行して修行して、仏様と衆生を繋いで下さるお坊様の有難さが身に沁みた一日になりました。
天と地を繋いでくださいまして、ありがとうございます。