こころあそびの記

日常に小さな感動を

琵琶の花

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 白雪姫が小窓を開けると小鳥がおはよう!とやって来ますし、美女と野獣でも”朝の風景“を小鳥たちと楽しそうに歌って物語はスタートします。
 お恥ずかしいことに、小鳥たちは朝が大好きであることについ最近まで気付きもしませんでした。この年になって、ようやく夜明けとともに朝一番に活動を始めるのは小鳥たちだと知りました。鳥居に居る鶏は命令されて鳴くのではなくそのように生まれついているのですね。
 今朝も、たくさんの小鳥たちに会いました。
 中でも足を止めたのは、琵琶の木でお食事中のシジュウカラとヒワ類の元気な姿です。冬鳥ですからもうしばらくです。お腹いっぱい食べて帰ってくださいね。
 うちの庭にも琵琶の木がありました。残念なことに数年前に枯れてしまったのですが・・昭和の初期に植えられたようなので、多分、樹齢は数十年に達していたことでしょう。毎年毎年、学校や職場にその実を満杯に詰め込んだビニール袋を運んでも運んでも食べきれないほどに実がなりました。
 可食部は少しですが甘さはピカイチでしたから、啄みにやってくるヒヨドリたちはピーピーとけたたましく鳴きながら美味しいねとお話していたのかもしれません。
 その琵琶の花が冬に咲くことはご存知でしょうか。綿毛を羽織りひっそりと静かに下向いて咲く花たち。人間には気づいてもらえないのに鳥や蜜蜂はその甘い香りを嗅ぎ分けます。
植物や鳥や虫は地球という家の先住民です。人間を遥かに凌ぐ知恵を持つ彼らには学ぶことばかりです。