こころあそびの記

日常に小さな感動を

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月尽

山桜が咲き始めたことに、今日気づきました。昨日までは咲いてなかったのでしょうか。人が目の中に取り入れる情報は、自分が欲したものに限定されるような気がします。 人と人であっても、人と物であっても、呼び合わないことには出会えない。 NHKスペシャル…

チャウチャウ!

庭の桜がほんの一部咲きました。今日、明日の暖かさで開花がすすんで、8日の入学式には満開になることでしょう。 桜花のいのちは短いといわれますが、どうして、なかなか、すべての人々の記憶に残るまでは散ったりしないところに花の意思を感じます。 一株の…

海外出張

お昼前から晴れ上がってきて、真っ青な空に満ち溢れる光が目に沁みこんで痛いほどでした。 ご近所のお庭のシデコブシが満開です。“シデ”は「紙垂」のこと。花びらが細長く伸びている様子から名付けられ、別名を「姫こぶし」ともいうそうです。 優しさを感じ…

不動明王の縁日

一月は往ぬる、二月は逃げる、三月は去る。 毎年毎年、七十年以上も、この言葉を繰り返してきましたが、今年もこの言葉通りに早や三ケ月が過ぎようとしています。 薬局で若い同僚と四方山話をしていましたら、「バードウォッチングに行ったり、なんのかんの…

今日は晴れ!

早朝、外に出たら、西の空に立ち待ち月が残っているのを見つけました。それで、晴れることを確信できました。 今日は晴れ!という喜びは人間だけではなく生きとし生けるものすべてが天から享受できる恵みです。 うずうずといのちが動き出す朝でした。 でも実…

春雨

満月も、昨晩のいざよいの月も雨雲に隠されて観られずじまいとなりました。 観月日和だったとしても見逃すことが多いくせに、雨に隠されたことを言い訳にしてして惜しむ凡人です。 それにしても、昨晩の雷雨の激しかったこと。 春分の末候に「雷乃発声」(か…

答えは自然の中に必ずある

わんこがきゅんきゅん鳴くので、雨がひどくならないうちに急いで家を出たら、途中で携帯を忘れたことに気づき、がっかり。 せっかく霧の中に迷い込んだような感覚をお伝えしようと思ったのに。 「雨がひどくならんうちに」と話しかけて下さったわんこ連れの…

仏画

きのう、藤田美術館に向かう途中、洋食屋さんの懐かしい匂いに誘われて、ふらっと入ったお店。何が懐かしいって、近頃のお店は換気が良いから、客が匂いまみれになることはまずありません。なのに、タイミングわるく、お腹がいっぱいになるほど匂いと煙を浴…

挑戦者

今日は藤田美術館の学芸講座「うるわしの古筆を読む」に行ってみました。 たくさんの名品をお持ちの藤田美術館だからこそ、『光る君へ』効果を読み取るやいなや出品できてしまう。それがこの美術館の実力とお見受けしました。 写真は藤原公任(996~1041)が集…

こぶし

曇天続きの今日この頃。晴れ間は貴重です。 『天子蒙塵』も、ようやく最終章に近づいたのですが、なんのこっちゃ?結局、少しも理解には至らず、愛新覚羅溥儀に付き人が日光浴を勧めるところだけ共感して終わりそうです。 ということで、陽を浴びることは人…

空の変幻

天文薄明が始まったばかりの庭一面にうっすらと雪が撒かれていました。 雪だ! もうそれだけで夢見心地の朝でした。 「雪ぐ」と書いて「すすぐ」と読みます。 雪は、吉兆でもあり、汚れを浄めるともいわれます。 確かに、手入れを怠った庭であっても、雪を被…

春寒

彼岸の中日。 夜来の雨や強風や雷が少しおさまった午前中にお墓参りを済ませて正解でした。 その後、再び、春という名に相応しくない荒れたお天気に戻ってしまったからです。 完全に冬に逆戻り。一昨日から続く西高東低の気圧配置がまだ消えないようです。 …

合唱コンクール

昼過ぎに帰宅してテレビを付けたら、今日から始まった高校野球の第2試合が放送されていました。 あれあれ?先日、豊中アイボリーホテルの駐車場でバットを振っていた子じゃないかしら。 そういえば、駐車場の入り口には「明豊高校ご一行様」と書いてあったっ…

北風>太陽

春が来た!と浮かれ気分で家を出たものですから、予想外の強い風とみぞれにあって、縮み上がりました。 内心、恥ずかしいかなと思いながら巻いてきたマフラーになんとか救われて仕事場にこぎ着けたことは幸いでした。 西高東低の冬型気圧配置。まだまだ侮れ…

逞しい若者たち

愛犬なのか、はたまた外からの侵入者なのか不明ですがクロッカスの土が荒らされて、今年は開花が遅れました。 もう、春一番ではないのが残念ですが、やっと擡げてきた蕾に春雨が開花を促してくれています。 変形してもいい。無事に花開くことを念じて待って…

春模様

朝の最低気温は4度。 その後、太陽が大地をどんどん温めて、最高気温は18度まで上昇して、朝昼の気温差が大きい一日でした。 コートもマフラーもはぎ取りたくなるほどの好天に、気持ちのよい屋外に連れ出された方も多かったのではないでしょうか。 まだ、ち…

幸せの青い鳥

春になって山が笑うのは霞がかかって見えるからでしょうか。 それとも、一斉に芽吹く木々のせい? さてさて、桜の開花がいよいよ来週に迫ってまいりました。 春の幕開けが例年通りにやってくることに心踊ります。 春。うれしい響きです。 今日は、市軸稲荷神…

卒業おめでとう

今日は中学生の孫の卒業式です。 母親は、お友達に誘われてつい3日ほど前に、急遽、和服を着ていくことにしたみたいです。 平素、着つけていない者にとってはハードルが高いと思われますのに、さっさと、昔の同級生のお母様にお願いして了解を取ったあたり、…

”縁“

チュンチュンと朝から楽しそうな鳴き声が聞こえてきましたので、外に出てみたら、たくさんの雀たちが餌を啄んでいました。雨上がりの泥の中によほどおいしいものがあるのでしょう。 仲良くお話しながら啄んでいる様子があんまり可愛くて、日本むかし話の世界…

イカナゴ漁

解禁日を心待ちにしていた方々の溜め息が、「今年もだめか」と聞こえてきそうです。 『イカナゴ漁』は関西ではお水取りと同じく、春を告げる行事です。 地元、明石だけではなく播磨から関西地域まで、春一番の匂いは「イカナゴの釘煮」と決まっています。 砂…

おめでとうの春

今日はうれしいことがいっぱいです。何からお話しましょう。 まずは、朝一番にウグイスの初鳴きが庭に響しました。 「ホーホケキョ」と鳴き始めたので、慌てて双眼鏡を持って外に飛び出したのですが、ウグイスは枝先よりも葉の茂みの中を移動するため、レン…

なごり雪

「春は名のみの風の寒さや・・」 今日は『早春賦』そのもの。 先人の味わった季節感が後世の人間にそのまま伝わってくる臨場感が、歌い継がれる理由でしょう。 詩を作る人が、天に愛されているのは疑いようがありません。そうでなければ、後世への贈り物を託…

思いが叶う日

『致知』4月号の“巻頭の言葉”は高千穂神社の宮司、後藤俊彦さんが書いておられます。 その中に、『源氏物語』のくだりが出てきます。 光源氏が夕霧の元服に際し、「なお才をもととしてこそ、大和魂(やまとごころ)の世に用いらるる方も強うはべらめ」と言っ…

歌怪獣

朝。各地のお天気カメラは、うっすらと雪化粧した映像を配信していました。毎年、必ず降る三月のなごり雪がたまらなく好きです。 大阪は、朝7時から雨雲通過という予報に期待したのですが、残念ながら雨がぱらついただけでした。 なので、今年のなごり雪は見…

『天子蒙塵』get!

突然ですが、NHKテレビの『ファミリーヒストリー』が続いているのは、それだけ家系図に興味が高まっている証拠かもしれません。 私の父の両親は、戦争中に相次いで病気で亡くなりました。特に、母親が亡くなったのは終戦が近づいた暑い日だったと、その悲惨…

孫の誕生日に思う

今日は同居している孫三人のうち、まん中の男の子の誕生日です。 彼が生まれて1ヶ月後に、すでにICUに入院していた私の母が息を引き取るという慌ただしい出産でした。 モニターアラームが鳴りっぱなしの母の枕元に、新生児を連れていった娘には胆力を感じた…

”運“

上の写真は、きのうの日没前の煙る六甲山です。 こんな大気の汚れは今日の雨で洗い流されるものと思っていましたが、さにあらず雨上がりは花粉飛散が倍増するとか。 百花繚乱の季節は、生物が一斉に目覚めるときです。春が来てうれしいのは人間だけではない…

後の世に贈る花粉

朝、外に出たら、いつもと違う気だるい空気を感じました。振り向いて仰いだ太陽は雲間に滲んでいて、朝のさわやかはありませんでした。 その後、仕事帰りに見たのは真っ白な六甲山。霞んでいるというよりは、白い幕が下ろされているような感じでした。 花粉…

土地の名前

寒い朝になりました。 寒の戻りといっても、冬の寒さとは比べものならないのは、陽光が満ちてきたから。 日溜まりに座っていたいのは犬も同じとみえて、ここがいい!とテラスに居座る昼下がりです。 昨日の続きですが、私が小学校時代を過ごした上町台地のお…

大阪城公園で

今日は大阪歴史博物館で開催された『森ノ宮には何があった』というテーマの講座に出席してきました。 まさか、朝から夕方まで通しであるなんて思ってもみなくて、どうせ昼からは難波宮の見学でも行くんだろうと、軽い気持ちで行きました。 そうしたら、なん…