こころあそびの記

日常に小さな感動を

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

神様になった“かかし”

どこからか歌声が聞こえてきます。音に誘われて歩いていくと、小さな「教会」がありました。 来月のクリスマス会の練習でしょうか。讃美歌ではないように思いました。ギターの伴奏に合わせて楽しそうに歌っておられました。 玄関脇に掲示されているポスター…

冬将軍襲来予報

一面の鉛色がほどけて、西風が起こり雲が動き出しました。 冬がやってくる。 「風雨順時」という言葉を、川上ミネさんのピアノ詩で知りました。彼女の静謐で切れのいい音が奈良の風景に溶け込んでいます。 季節が一つ前へ。 『千字文』は、 「天地玄黄 宇宙…

『よしもとお笑いライブ』観てきました

箕面市のホールといえば市役所の横にあるグリーンホールでした。子ども達の発表会や表彰式などに活躍したそのホールは現在解体中です。 そのグリーンホールを凌ぐメープルホールができて、孫のピアノ発表会はいつも此処でした。 そして、去年、阪大箕面キャ…

目に見えないもの

そろそろ西に三日月が見える頃のはずと、空を見回したらありました! 気づく人にだけ見える月齢2.2の細い細い眉月です。 沈んだ太陽が山の向こうから照らしているとわかる宇宙絵巻にしばし見惚れます。そのうちに、空の色が濃くなるにつれて月は輝きを増して…

さようなら付君

日常に小さな冒険があるだけで、ウキウキと心を躍らせることができます。 たとえば、行き慣れている場所に行く時、あそこに行くには何分かかるから、何時何分に家を出たらいい。と、いつも同じ道程で計算するのも堅実ですが、ちょっと違ったルートを探せば、…

天と地と神さま

孫たちが登校したあと、朝から娘がミシンで何かを縫っている様子。 「なにしてるん?」 「信じられへん。一限目の家庭科でアームカバーがいるんやて。行くときになって言うんやもん。」 時刻は8時を回っています。ほんとに間に合わせるつもりなのでしょうか…

和気藹々

サッカー世代ではないので、世間の十分の一も分かってないのですが、朝から大騒ぎなのでテレビを横目に、お弁当を作りました。 ワールドカップに選抜メンバーとして選ばれるなんて、どんな人達なのでしょうか。どれほどの努力をしてきた人達なのかと老婆心。…

映画『今度は愛妻家』好き

小鳥が体を丸くして寒さから身を守ってる姿がかわいらしいです。山雀?ジョウビタキ? 「小雪」の候になりました。 今のところ、コートを着るまでもない日が続いていますが、北風は突然やってくるかも。そして、師走に入って、クリスマス、お正月とイベント…

屈斜路湖

朝のルーティンを終えて、自分のコーヒーを煎れたら、自由時間が始まります。 BS『グレートネイチャー』で、「御神渡り」、しかも、屈斜路湖の「御神渡り」を放映していました。 本州では、諏訪湖の「御神渡り」が冬の風物詩として有名です。 しかしながら、…

他人まかせの自分のいのち

昨夕、犬と散歩してたら、風が耳元を音を立てて吹き抜けました。この風が止んだら雨になるんだっけ。案の定、明け方に強い雨。そして、朝の空は雲のお布団がびくとも動かず浮かんだままです。 こんな日は、雲海観察の絶好日なんでしょうね。 雲海が溢れ出し…

”サルナシ“

「いつか、信州で飲んだジュースがおいしかったことを思い出して」と道の駅で見つけた“サルナシ”を友人からもらいました。 指先くらいの大きさの小さな実が十個ばかり入った入れ物の蓋を開けると、甘酸っぱい香りが広がりました。 サルナシがベビーキウイと…

童心

田子の浦ゆうち出でて見ればま白に ぞ富士の高嶺に雪はふりける 万葉集巻三 山部赤人 今週、北海道では平地にも初雪がうっすらと積もったと報じられました。 それより前に、富士山はとっくに冠雪していて、私みたいに無教養な者にも赤人の歌を思い出せます。…

掬ってみたら

仕事帰りに転倒して、あ~あ、やっちゃったと情けなくなりました。 さいわい、掌の傷くらいで済んだので、よしとしよう。大丈夫、大丈夫。 気分転換に昨晩の『silent』の録画を観ました。 川口春奈さんが着てらっしゃるニットセーターがどれも素敵です。手編…

渾渾沌沌

昨日、春日山原始林でナンバンハギの伐採が行われたとニュースになっていました。 世界遺産に登録され、国の天然記念物でもあるシイやカシの照葉樹林を守るために必要だとか。 しかし、最初に奈良公園に植えたのが人間で、それが風に乗り動物に運ばれて育っ…

明日のいのち

ネズミモチの実がわんさか生っています。誰も手を加えない自然の力。 ドングリを落とし終えた木が落葉し始めました。裸になれば、森に冬の日差しが届きます。 来春の芽をしっかり準備してから眠ります。 通り過ぎて、あれっ?香りに気づきました。銀木犀。 …

好奇心発動の日

また、歩けば棒に当たってしまいました。 うれしくて、しあわせで、今日のブログはこれで決まり!と思いました。 お天気もいいから、ちょっとそこまでと手ぶら、普段着のまま散歩に出かけました。 ふらふら、母校の一中の南側の武道館の横から細い道を入って…

自然の一員

「今年の紅葉は特にきれいやったわ」と、雨の中、京都めぐりをして帰ってきた娘が言います。 それはね、久しぶりに会えた友人と行ったからかもしれないよ、とは口には出しませんが、ひそかに思ったことでした。 こんな思い出作りが長い人生を彩ってくれます…

歩ける幸せ

忍び足で寄ったつもりでも、鳥たちは怪しい奴が近寄ってきたと察して逃げてしまいます。 あぁ、残念無念。 昨日も、マガモの美しい青緑色が消えずに残っている個体を見つけて、スマホの準備に手間取っているうちに羽ばたかれてしまいました。 あの色やデザイ…

ブーニンさん

雨が近い山景色。 ひっつき虫みたいに見えた実がはじけて、丸いぼんぼりになって、運んでくれる誰かを待っています。くっつけないように注意していたはずなのに、知らない間に持ち帰ってしまうのは、アメリカセンダンギクという草だそうです。 幼いとき投げ…

たとえつまずいても

いつもの場所にコガモファミリーを見かけると安心します。 ここより少し下流は近頃、泡立っていますから鳥たちが寄ってきません。カルガモたちの姿が見えなくて、ちょっとさびしい朝です。 冬鳥の飛来が楽しみな季節がやってきました。千里川を美しく保って…

まっかな秋

「 まっかな秋 まっかだな まっかだな つたの葉っぱがまっかだな もみじの葉っぱもまっかだな 沈む夕陽に照らされて まっかなほっぺたの君と僕 まっかな秋に囲まれている 」 今や、『もみじ』より口ずさまれているこの唱歌は1965年生まれだそうですから、私…

「光と影」

昨晩は、442年ぶりの、月食と惑星食が同時に見られました。 次が、322年後までないと聞いて、釘付けになった方も多かったのではないでしょうか。 ちなみに、前回の1580年も次回の2344年も土星食ということですから、天王星食は珍しいことだったことは確かな…

興福寺北円堂

できた! ちょっと早いけど、クリスマス色の我が家です。 松ぼっくりは娘が、ドングリは家族みんなで集めました。 小さな実は、「栂」です。 大きな御神木の枝先にこんなにかわいらしい実が付いて、中の種が散ったら落ちてきます。 たくさん落ちてきます。 …

龍安寺散策

ナンキンハゼの白い実。落葉したあと、カラスたちが取り合いする日も近づいてきました。 今日は立冬です。 立春は冬の、立夏は春の、立秋は夏の、それぞれ前の季節のただ中にやってくるのに比べて、立冬は冬の足音が目前です。 けさ、街路樹のトウカエデの落…

ナンキンハゼ

足下にこんな美しい色の葉っぱがいっぱい落ちて吹き溜まっていました。 ナンキンハゼといいます。葉の形がハート型というのも惹かれます。 千里川にも何本かあって、冬になっても枝に残る実を小鳥たちが啄む姿が見られます。でも、人間にはこの実は有毒とか…

静けさ

「 秋の夕日に照る山もみじ 濃いも薄いも数ある中に 松を彩る楓や蔦は 山を彩る裾模様 」 ある登山家が、「”錦“に染まるのは日本だけですよ。紅葉、黄葉の中に、緑色が混じる色合いは、外国には見られません」と、おっしゃっていたのを聞いてから、秋の彩り…

禅問答

昨日の続き。 後ろ髪を引かれる思いで会場を後に、とはいうものの、滞在時間はほんの十分程度であったと思います。 外に出て、やっと心落ち着かせることができました。それでも立ち去りがたく、外の飾りケースの中に、この言葉を見つけて、ようやく自分を取…

天狗パワー

今日は『細川護煕作陶展』に馳せ参じる日。 欲張りですからそれだけでは、せっかくの京都行きがもったいないとばかり、前日からプランを練りました。 個展は河原町三条あたりですから、鴨川の東側を漁っているうちに、例の朱印帳を埋めるべく新西国三十三霊…

初めての道を歩く

雨上がりの朝は、星が美しく輝きます。 オリオン座のもっと上、顎をぐんと上げて、天頂近くを見やると火星の赤い色が光っています。今日も見えた。それだけで満足の朝です。 昨日は雨で足止めを食らったので、お尻がウズウズ。今朝は青空めがけて飛び出しま…

竹の花が咲いていた!

「女王さま、たいへんです!」 「どうしたというの?」 森の中で野ネズミが、大きなブナの木のところにやってきて訴えます。 「笹に花が咲いています!」 「そうかい、そうかい。珍しいね。そのうち、君たちにはありがたい実が落ちてくるよ」 昨日、黒竹の花…