こころあそびの記

日常に小さな感動を

上弦の月

 

  夏至の頃には4時45分だった日の出が、今朝はついに5時台に入りました。

 おかげで、東の空が淡い桃色に染まっているところを見ることができて、昼間の暑さを少しだけ忘れる時間が持てました。

 

 

 実はその余裕は、昨日の夕暮れが与えてくれたものでした。

 大相撲が面白くて、テレビの前を離れがたく、ついつい、わんこの散歩が遅くなってしまいました。慌てていつもの高台に上がったら、上弦に近いお月さまと、その右側に金星が輝いていました。

 このところ、散歩の時間にはお日さまぎんぎんで明るくて見えなかったものが、見えたのです!

 こんなに暑くても、季節は確実に巡っていると実感。そう思うとこの猛暑を少しだけ許せる気持ちなれました。

 

 

 さて、いつも笑顔のお友達が「日帰り ミステリーバスツアー」なるものに参加されました。

 そのプログラムの報告が奮っていて、また笑わせてもらいました。

 バス会社もあの手この手で潜在している旅行好きを掘り出すのに必死のようで、「女性お一人様ツアー」「日帰りツアー」「ミステリーツアー」などという単語が、宣伝パンフレットに並んでいます。

 私は、まだ「ミステリーツアー」に参加したことがないのは、根が疑い深いからでしょうね。

 その点、彼女は天真爛漫を絵に描いたようなかわいいい方ですから餌食になってしまった?(なにを言うの!)。

 

 その「ミステリーツアー」は、貴重な大開運日に催行されました。ドキドキ。

 バスが向かった先は奈良県の飛鳥方面だったとか。この方面は大阪から行くには、結構な時間を要する場所です。

 しかも、大神神社や石舞台やキトラ古墳などを回ろうとすると、自家用車ならいざ知らず、公共交通では一日では回りきれないはずです。

 ですから、バス代と釣り合わないと言わず、その方面はもれなく回れたということで、よしといたしましょう。

 私なんか、なにが羨ましかったといって、やまとの柿の葉寿司が昼食に出たという下りで垂涎ものでした。

 というのは、大阪駅のお弁当売場を通るたびに、横目で探すのが、やまとの巻きずしなんです。

 朝早くに売り切れるみたいで、予約したこともあるくらい(笑)

 非日常の一日。億劫だなと思っても、思い切ってお尻を上げると、一つ思い出ができます。

 彼女の報告は愚痴ではなくて満足談だと思っています。

 いずれ、その一日が宝物に醸成されていくことでしょう。彼女の語り口で、漫才みたいなお話を聞きながら腹の底から笑わせてもらう日を楽しみにしています。

冷やしすぎないで!

 

 熱中症警戒アラートが連日発令されて、日本列島は紫色です。

 外出を躊躇うどころか、クーラーの効いた部屋から出てトイレに入るだけで息が詰まりそうになります。

 そんなとき、体が冷えてることを実感するわけで、こんなに冷やしたらだめだと思いつつ、またクーラー部屋に入ってしまう体たらく。

 今夏は梅雨の間、気温上昇が控えめでしたから、クーラーのお世話にならなかったのに、梅雨明けと同時に猛暑となってクーラーをかけずにおれない毎日です。

 それが、どれほど身体にこたえていることか。

 熱中症だけが夏の注意点のように喧伝されて、クーラーをかけましょう~と叫ばれます。でも、年寄りには、クーラーによる冷え性も、そろそろ注意してもよい頃合いかもしれません。

 せめて、就寝前は入浴して温めて眠りましょう。まだ、あと1、2か月も続く夏です。自衛いたしましょう。

 

 

 あと、百ページくらいだから読んでしまおうと、朝から本を開いてはいるものの、ふと気づいたらうつらうつら。こんなことでは図書館に返却に行けないじゃないと、何度も覚醒させて頑張りました。

 やったぁ。

 めでたく読み終わって「ゆずるバス」で図書館へ。

 この市内循環バスは、高齢者は100円で乗れますから、今日は200円で往復してきました。一時間に一本なところがネックですが。

 

 

 阪大前のバス停の植え込みの富貴草が青々していたことに元気をもらいました。

 

 『私本太平記』の解説を村松剛さんが書いておられます。

 庶民とは違う場所に生きておられることは、妹さんの女優、村松英子さんの雰囲気から察しておりました。

 「太平記」のあとがきを任すに相応しかった理由は、保守言論人であったからでしょう。

 今、皇室典範改正でごたごたしていますが、こういうまともな天皇制を話せる人が居なくなったことは返す返すも悔しいことです。

 また、彼は戸塚宏さんを擁護されたとか。

 このように、戦前の教育を受けた人が、すべて亡くなってしまうのは時間の問題です。

 良いところもあったでしょうに、すべてを否定し尽くす現代をどう生きるのが正解なのか、年寄りにはわかりません。ただ、一抹の寂しさを持って去りゆくのみです。

騎馬

 

 昨晩、楽しみにしていた『プロジェクトX』~オグリキャップと武豊~を観ました。

 競馬界の巨塔を二つも盛り込むのは無理なことは承知の上で、制作側のご苦労も鑑みて拝見したことです。

 子育て真っ盛りの1980年代にオグリキャップが走っていたことを知りました。みんなが持っていたあの可愛らしいぬいぐるみ。私も欲しかったなぁ..

 

 

 『新太平記』を読んでいたら、馬に乗る人は背中が真っ直ぐにしゃんとしている、とありました。

 ぐにゃっと猫背でいるということは、農耕民族の証か?

 そんなことを考えていたら、また、福永光司先生の「南船北馬」を読みたくなりました。

 私が中哲(かどうかも知らず)に興味を持ったのは、「南船北馬」からです。

 中国大陸の北方にいた匈奴(きょうど)は、広い原野を走るために馬を乗りこなし騎馬民族とよばれました。

 私たちが履いているズボンという形は、騎乗するのに便利だから生まれた胡服を原型としています。また、馬に乗って弓矢を射る騎射技術もかれらから学んだそうです。

 

 

 

 対する中国南部では、長江など川の多い地形ですから船を多用しました。赤壁の戦いでは、船の扱いが勝敗を分ける有名なシーンが出てきます。

 また、船は水平線を目指して移動することから、海原、常世、西方浄土とつながってきます。

 それが波及して宗教に影響が広がります。。

 道元禅の「身心脱落」は老子、臨済禅の「遊戯三昧」は荘子。

 北の文化が儒教の影響下にあるのに対して、南の文化は老荘思想の影響がみられます。

 上善は水の如しと説いた老子。

 さらに、人の生は気の集まれるなりといったのが荘子。

 ノーベル賞博士、湯川秀樹さんは老荘を愛読されたといいます。ですから、彼の発明した素粒子が荘子の「気」と関わりがあるなら、科学と哲学の接点が見えると共に、人間の固執する時間枠さえ越えられる気がしてきます。

 

 

 そうそう、老人会のメンバーのお一人に馬主さんがおられました。次にお目にかかるまでに、お馬さんを見に行ってこようかな。

 まずは園田競馬場で、疾走する馬を間近に感じてきたいと思ったりしています。

コンビニエンス

 

 近くの花梨の木の実がこんなに大きく育っていました。どうやら今年も豊作のようで、この子たちの重力に逆らってでも枝に食らいつこうとする生命力は見上げたものです。

 私たちの老人クラブも、花梨の会と名付けた限りは末永く逞しく存続したいものです。

 

 

 今日は、その花梨の会の集合日。みなで笑い転げて帰ってまいりました。

 私たちの年になると、如何に楽しく過ごすかしか目標にないわけです。

 養生法といわれるものも、年代ごとに変わっていくのは当然で、高齢者にあれを摂れ、これはだめなんて必要ありません。

 それこそ自然体で生きる。ただそれだけです。しかし、これは長く生きたからといって身につくのものではなく、といって求めて到達できるものでもない人生最高のテーマです。

 うちの長老、小西さんは九十歳を超えんとされていますが、自然体そのものです。宮沢賢治が理想とした「いつも静かにわらっている」を体現しておられますから、その姿を見て、私たち後輩は長く生きるとは何かを学ばせてもらっているというわけです。

 

 

 さて、話は変わりますが、朝から我が家のwifiの調子が悪くて、今日のレジメがプリントアウトできませんでした。

 困ったなぁ。

 そんなとき、娘が「Geminiに訊いてみるわ」と言うんです。

 リビングには娘しか居ないはずなのに、男の人と会話している声が漏れ聞こえてきます。

 ほどなく、「できた!」というではありませんか。

 Geminiが指導してくれたそうで、私には何のことかさっぱりわかりませんが、とりあえず直ってよかったです。

 でも、プリント話はまだ続くのです。

 「ファイルを飛ばしといたら、セブンイレブンでもプリントできるよ」というので、ほんまかいなと試してみることにしました。

 そうしたら、本当にセブンイレブンに届いた原稿をプリントできたのです!

 便利な世の中。

 一昔前、電子が飛び交う場所には立ち入るなといわれたのは何だったんでしょう。今や、電子の海の中で生活している状態です。

 大丈夫?それが老婆心。

 すっかり文明に乗り遅れてしまった自分を情けなく思う一方で、セブンイレブンのプリントを成功させた自分にワクワクもしたりして、上がったり下がったり忙しい朝でした。

香り

  

 散歩途中、アメリカフヨウの大きな花の色と形が生まれ故郷を教えるように咲き誇っていました。

 と、思い出したのが我が家の酔芙蓉です。冬場に根元まで切り込んでいるのに、この暑さの中でぐんぐん成長して雲に届きそうです。早く半分くらいに切り戻さないとまた偉いことになるなぁ、と思いつつ見上げています。

 

 

 天神さんの門前で生まれ育った父の誕生日は7月17日で祇園祭の山鉾巡航の日です。

 丁度、初伏に入ったこの時期。大阪でも、京都でも一年中で一番暑いことは、昔から変わりません。

 暑さを紛らわすために板の間で昼寝していた父を思い出す季節でもあります。

 多くの人が家で昼寝しているかというと、そうでもなくて、公共施設は結構いっぱいです。クーラーの効いた施設に涼みに来ているとか。

 そういう私もイオンをウロウロ。

 無印が最近、香りを大々的に売り出しています。体に直接スプレーするものやら、服の上からかけてクールダウンさせるもの、他にも部屋の香りで気分を変えるものまで、どれを選べばよいのかわからないくらいあります。

 棚いっぱいに並べてあるくらいですから、相当売れるのでしょう。

 せめて香りで気分爽快になりたいという、万人の思いに叶っているのでしょう。

 

 

 そういうお気持ちの御人から、小さな箱の割に重い荷物が届きました。

 何かしら?と開封しましたら、「バスソルト」が出てきてびっくりしました。こんな洒落たものを使ったことがないので、届表に「入浴剤」と記入されてなかったら分からなかったことでしょう。

 蓋をそおっと開けたら、ローズの匂いが溢れ出して気分はすっかりお姫様。(言いすぎ!)

 香りが気分を変えてくれることを実感して、しばらく蓋を開けたまま楽しんでいます。

 

 

 そうそう、こないだ行ってきた淡路島の江井。

 バスを降りたとたん、お香の匂いが街中に漂っていました。どこかのお家で法事でもされてるのかときょろきょろしてしまいました。

 そうしましたら、お香やさんが軒を並べていることに気づいたのです。

 お香は、淡路島が全国の七割以上生産していることは有名ですが、その発祥の土地が江井とは知りませんでした。

 595年にこの町に香木が流れ着いたことから、線香作りがはじまっているそうです。

 近くに「パルシェの湯」ができたとき、香りの湯というキャッチフレーズの意味がわからずクエッションマークだったのですが、ようやく命名のわけがわかりました。

 

 

 こんな田舎に不釣り合いに思える立派な和菓子屋さんが一件。それは失礼。お香の会社に贔屓にされているのですね。

 残念ながら、先日は定休日だったので、次は名物の美味しい酒饅頭をgetするぞ!

バズ

 

 昨日、孫が二十歳の誕生日を迎えました。

 初孫の彼が生まれたのか20年前だなんて、光陰矢のごとし。日々成長し続けた彼は、今や背中の曲がった私を見下ろすほどに大きくなりました。

 そんな彼は10ヶ月のころ、父親の転勤で富山に行くことになりました。引っ越しの手伝いに行った夜、初めて彼が擦り這いをした一瞬に立ち会えたことが、嬉しい記憶として残っています。

 それほど近しく思った彼のことですから、この春までの浪人をどれほど心配したかは、お守りの数が示しています。婆さんは神仏にお願いするしかなかった一年でした。

 どなたも経験がおありでしょうが、初めの子どもといい、初めての孫といい、なぜか二番目とは違うのです。

 それは秘密事ですが。

 

 

 幼少期の彼のお気に入りはトイ・ストーリーに出てくる「バズ」でした。

 縫いぐるみなら抱っこしやすいのに、バズはプラスティック製ですから、堅い堅い。

 車のベビーチェアに座っているときも手放しませんから、ブレーキがかかってごっつんこしたらどうしようと、老婆心いっぱいになったものです。

 今般、その『トイ・ストーリー5』が公開中ということで、これは観なくちゃと行ってきました。

 主題は、子どもの時間がタブレットに支配されていくことに懸念を示し、会ってお話することで友達になれるのではないかという、当たり前が描かれていました。

 婆さんには見ごたえのない映画でしたが、バズ軍団が、空を飛ぶためにプロペラを回すシーンで、孫がカチャカチャとそんな変身させていたことを思い出して、すっかり忘れていたあの頃を再生することができたことはよかったことです。

 

 

 これは、娘が大切に取っていた大作です。

 娘がバズ、その夫がウッディ、娘の兄がジェシー、私が犬のスリンキーを、彼が3歳の誕生日前日の真夜中に模造紙に描き上げました。

 意外とうまく描けたのは、4人の孫への思いの結集の証です。

 もう一度といわれても、描けません。

 

 

 そして、昨日のファミリー誕生会。

 あの頃に抱っこしてたバズ(左)が登場しました。

 娘の初めての子どもにかけた思いが、この記念品を大事に仕舞っていたことで分かります。

 弟や妹から慕われ、周りのみんなに愛され、孫は本当に幸せ者です。

 さらには、その状況を見聞きさせてもらっていることに感謝です。ありがたいことです。

藤の川関頑張れ!

 

 大相撲名古屋場所が始まって、夕方の散歩の時間がずれ込み、わんこに催促されっぱなしです。

 声にならない声で鳴くのです。

 彼の腹時計の確かさには驚かされます。

 でもね、いい言い訳があるんです。ちょっと待って。まだアスファルトが熱いからねと。

 急な夏日、猛暑日に体がついかない毎日、皆様お体おいといくださいませ。

 

 

 一昨日でしたか、元、貴景勝の湊川親方が解説の中で「ふくらはぎ」に言及されていました。

 立ち会いの強さは、ふくらはぎのりっぱさと関係あるとか。

 それを聞いて、福音ととった女性と悩みが助長された女性がおられたのではないでしょうか。

 私は後者。鈍足で太いだけの足にずっと卑下してきました。まぁ、第二の心臓が立派に機能してくれているのなら文句は言えませんが。

 

 

 ところで、昨日の藤の川の取り組み。ご覧になりましたか?

 戦後初の連続四金星という大記録を打ち立てました。

 お父さまがお喜びだろうなぁ、と拝察しています。

 というのは、「相撲健康体操」というYouTube番組で、親しみやすく分かりやすい動画が上がっていまして、以前から優しい親方だなぁと存じ上げてきたからです。

 毎日、励行すればよいものの、近ごろさぼっていることに昨日気づいて、また見たくなりました。そう、み.て.る.だ.け(笑)

 

 

 四股を踏むことや股わりなど、快適な現代生活のためにやらなくなった姿勢があります。それが意外な不調に繋がっているとは考えも及ばないことですが、関連を指摘するドクターがおられることも事実です。

 たとえば、洋式トイレ。

 昔の人はトイレに座ることなく、そのたびにしゃがんで用をたしました。そうすることで、股関節や骨盤底筋などが自然と鍛えられたそうです。

 今、若い人まで尿漏れを訴えます。

 ゆるゆるの生活環境は、他にもいろいろありそうで、そんなときは、昔はどうしてたかしらと考えるのも有効な手段になるかもしれません。

 

 

 最後に藤の川関へのエールです。

 お母さんは彼が小学三年生のとき病気で亡くなられ、それ以後、お父さまである親方が男手一つで育ててこられたそうです。

 身長177cm、体重は幕内最軽量の123kg。お父上に似て小兵です。

 その体で昨日は豊昇龍を負かしたのですから、人気も鰻上りなのは当然のことです。

 あのお顔がいいですよね。

 人生にドラマのある人が好きな私ですから、今日からも応援していきます。