こころあそびの記

日常に小さな感動を

満タン

 

 あぁあ。今朝も六甲山は見えず。湿気にプラスしてpm2.5まで飛んでいるんだって。白くて丸い雲だけが慰みでした。

 

 

 今日は、こんなところに料亭が?という場所に行ってきました。

 ここは、以前、花梨の会のメンバーと来損ねたところでして、車を停めたあと、ハラハラドキドキで砂利道を歩くこと数分。ほんとにこんなところにありました。

 

 

 娘のインスタからの引用でごめんなさい。お料理は、ざっとこんな感じでしたよ。やけどするほど熱いもの、適度に冷やしてお出しがきいたもの、デカい中トロと、一つずつ気持ちのこもったお料理でした。

 

 

 お腹も満たされたところで、歌劇が始まるまで少し時間があったので陽春園に寄りました。

 素人考えでは、暑い日中には散水を控えるというのがルールでしょうに、従業員さんが盛んに散水されているのを見て、これだけの植物を管理するご苦労を思ったことです。

 

 

 チケット争奪戦に参加できなくて、ピアの貸切公演で、やっと取れたのがB席です。

 ですから、娘に今日は食事がメインで、歌劇はサブだよ、と出掛けに詫びておいたのですが、なんのなんの、嫌ですね〜

 結局、帰りの車では「愛LoveReview♫」なんて口ずさむ母娘。

 プログラムを読んでいた娘が、

 「お母さん、私ら作者の術中にはまってるやん。吉崎先生が、“観劇のあと、花の道を口ずさみながら帰ってもらえる曲にしました”と書いてはるよ」と。

 わかりやすくて、覚えやすくて、好きなメロディーが詰まった作品でしたから、出掛けに歌劇は期待しないでと言ったことなど吹っ飛んでしまって、エネルギー満タンで帰ってきました。

 今日も車椅子で来られている方を見かけました。彼女も、医者に払うお金があったら、歌劇を見に来たほうがいいと思っておられるのでしょう。

 身体に効く歌劇は不滅ですね。

熱中症に負けないで

 

 この暑さにまいってしまったのは色鮮やかに咲き誇るはずだったプランターの花。反対に、すべての葉が落ちてしまって家人を残念がらせたガジュマルは、外に放り出した途端、息を吹き返しました。

 自分にとって一番いい場所があることを、植物が教えてくれます。

 「今が一番いいとき」。そんなターシャさんの言葉は植物との付き合いの中で胸に刻まれたのかもしれません。

 

 

 過日、カーラジオで、「あなたの好きな音」というテーマが放送されていました。

 視聴者からの答えで多かったのが海潮音でした。でも、「ザブーン」といわれるとちょっと違う気がして、運転しながら私の好きなあの海岸を思い出しました。

 それは、白浜の白良浜から少しだけ離れた、知る人ぞ知る静かな海岸です。

 波打ち際には温水が湧き出していまして、その上に浸り込んで波の寄せては返す穏やかな音を聞いていると、すべてが遠のいていく心地よさを覚えたものです。

 いつか再訪したい場所です。

 

 

 さて、この暑さのせいで、熱中症とまでいえない軽度熱中症が、蔓延しているといいます。

 だるかったり、やる気が起きなかったり、ぼーっとして集中力を欠いてしまうなどといった症状の自覚が、私にもあります。

 そんな時の対処法は何かに熱中することとばかり、朝から手芸してみたり、ピアノを弾いてみたりして過ごしています。

 そして、最終、幸田文さんの『崩れ』を出してきて、再読してみました。

 先日の『新日本紀行』で拝見した幸田文さんのお声が蘇ります。思いのほか高いお声が、あの三重塔を造る大工さん達には、元気な励ましに聞こえたのではないでしょうか。

 そして、驚いたことに、着物姿ですいすいと工事中の足場を上って行かれる足もとは草履に真っ白な足袋なのです。

 そこに、幸田露伴に厳しく教育された由縁がありそうに思って、明治の匂いを感じたことです。

 『崩れ』の冒頭に書いておられる「種」のことは、とりわけ心に残ります。

 

 心の中は知る知らぬの種が一杯に満ちている。

 一生、芽を出さないものもあるだろう。あるいは、思いがけないときぴょこんと発芽するものもある。そんな「種」が、芽に起き上がる時の力は土を押し破るほと強い。

 

 法輪寺の三重塔再建に奉仕されたのは、いかにも、お父様から受け継いだ種であったことでしょう。

 しかし、これは、彼女に特別なものではなく、巷に生きる全ての人の胸に仕舞われているものだと思います。

 お米を作る人が、なぜ、しんどい耕作を続けるのかと尋ねられて「親から引き継いだものだから、ここで途切れさせるわけにはいかない」と応えておられたのも、一例です。

 受け継ぎ、繋ぐ。あたりまえのように生きてきましたが、この年になると、その重みをひしと感じる今日このごろです。

たなばた

 

1.

 ささのはさらさら

 軒端に揺れる

 お星さまきらきら

 金銀砂子

2. 

 五色の短冊

 わたしがかいた

 お星さまきらきら

 空から見てる

3.

 ささのはさらさら

 見上げてみれば

 お星さまきらきら

 ほら天の川

4.

 織姫彦星

 ふたりならんで 

 お星さまきらきら

 空から見てる

 

 今日はたなばたです。この時期、夜空の観察は叶わないことが多いのに、今年は梅雨明けの夜空に天の川が見られるそうです。

 大阪では天の川は無理かも。でも、織姫彦星は見られますよ!会えて良かったね。

 

 

 職場の実習生がバイク事故で転倒したと聞き、ゾクッとしました。幸い、かすり傷で済んだようでやれやれ。お母さんが心配されたでしょうと言いましたら、知らせてないとのこと。それくらいの怪我でよかったよかった。

 バイクはキャンパス移動の必需品なのですが、事故率が高いことが玉に瑕。無事に乗り終えてほしいものです。

 

 

 昨夜9時からNHKで、待ちに待った『K2 未踏のライン』が放映されました。

 中島健郎さんと平出和也さんの最後の映像です。

 去年、登攀中、1000メートル滑落した彼らの捜索打ち切りが報道されてから、早いもので1年が経ちました。

 私は、BSで中島さんの姿を、ずっと楽しみに観ていたファンですから、あの悲しい知らせを聞いたときは信じられない思いがしました。

 石井カメラマンと一緒に国内外のいろんな山へ登って、私が決して見られない景色を見せて下さっていました。

 その山登りの最中に見せてくださる優しさがたまらなく素敵に思える人でした。孤高の登山家の厳しさよりも、お兄ちゃんの温かさを感じさせるお人柄が好きでした。

 

 

 追悼番組を観て、彼はほんとうは行きたくなかったのではないかと訝しく思いました。お顔にいつもの笑顔が見られなかったからです。

 彼は、山を征服の対象としてではなく、その美しさに魅せられていた人です。

 だから、絶筆となった「必ず生きて帰る」という言葉に、ご家族愛を感じて泣けてしまいました。

 行かなければならないご事情があったとはお察ししますが、それでも、なんで行ったの?無念でなりません。

 K2のどこかで眠っておられる中島健郎さんが、どうが安らかにいてくださいますようお祈り申し上げます。

相関図

 

 朝から、口から先に生まれてきたような人の話ばかり聴くのに疲れました。彼らに真情はあるのでしょうか。

 といって、口が重いことが正解でもなく、ちょうどいい感じで話せるくらいの能力を持つ人がいいなぁ。

 選挙戦の疲れを癒してくれる『あんぱん』の先週末の台詞。「あの人とやったら不幸になってもいい」という思わせぶりの終わり方に、行け行けゴーゴー、あなたたちなら絶望に追いつかれない走りができるはずと、喝采して待っています。

 

 やなせたかしさんについては、自伝を読んでいたので考え方はわかっていましたが、『アンパンマン』に関しては、私の子育てと同時進行ではなかったので知らないことだらけです。

 そこで、出演者の相関図というのを見てみました。

 暢=ドキンちゃん

 蘭子=ロールパンナ

 メイコ=メロンパンナ

 という設定らしく、次郎さんがドキンちゃんの憧れの人で、嵩はドキンちゃんのことが大好きという構図が、やっと頭に入ったので、来週からは整理整頓して観られそうです。

 

 

 でも、残念なことに、『あんぱん』の視聴率がイマイチ伸びないといいます。

 しかし、間延びした進行も、いよいよ来週からは動き出す予感。楽しみです。

 何が楽しみって、RADWIMPSのテーマソングに込められた意味を毎日味わえることが、私にとっては一日のスタートに力を与えてくれます。

 どれほど考え抜いたら、こんなメッセージをかけるのでしょうか。

 ドラマの冒頭に流れる「愛しき魔法の鍵を君が握ってて なぜにどうして」「馬鹿げてるとか思ったりもするけど君に託した神様とやらの采配、万歳」と歌う一番の歌詞をシャドーイングしながら、なんでこんなに大人なの?と若人の成熟度に脱帽する毎日です。

 そんなんですよね。見えない何かが存在するんです。それを感じるのは年寄りの特権と思っていたのに、野田洋次郎さんに先を越されるとは。今の若者恐るべしです。

 

 

 そうそう、うちの孫たちが夢中なのが、ミセスグリーンアップルというグループです。過日も、映画館へライブ鑑賞に家族総出で行ってました。

 耳の衰えからか、聞き慣れないからか、婆さんはついていけない領域です。

 その難曲を作曲するボーカル、大森元貴さんが『あんぱん』に出演されると聞いて、どんな方かと見てみたら、なんと優しそうな若者だこと。いずみたく役だそうです。

 

 やなせたかしさんは、一つの入れ物に収まる方ではなくて、マルチの才能の持ち主。ですが、本人に、その意識はなかったことでしょう。

 彼の才能を読み取って周りにやって来たのも、彼と同じレベルの才能を持つ人たち。時代は、こういう天才によって作られるものなのですね。

 そして、その作品を受け入れたのは平和に飢えていた大衆です。平和があたりまえの良き時代に育ったことに感謝します。

目撃

 

 起き抜けにお水を一杯、という余裕もなく毎朝、炊飯器のセットから始まります。

 今朝も、さぁ、炊こうとしたら、「今日は弁当いりません ごめんピ」と孫が書いた紙が炊飯器の上に乗っていました。

 拍子抜けした気持ちをどう立て直したらよいものやら。いゃぁー、フリーの朝なんてそうあるものではないので、コーヒーを飲んだあと阪大まで散歩に行きました。

 早朝の阪大は元気なお年寄りが集結して、まるで老人大学の様相です。

 ランニングやウォーキングを楽しむ人に混じって、あちらこちらで犬談義が花盛りでした。

 

 

 今日の一枚はこれ!

 エゴノキがかわいらしい実を木全体にぶら下げていました。

 しまった!花を見損ねた。散歩手帳などつける質ではなく、いつも行き当たりばったりですから、こういう失敗もちょくちょく起こります。気にしないといえど、ちょっと無念が残りました。

 

 

 朝の光が木の間を透して漏れてきます。こんな時間に歩ける幸せを存分に感じながら散歩したことです。

 歩きながら、ブログに未投稿のシーンが思い浮かんで消えません。それだけそのシーンは強烈な印象を残したのです。

 というのは、先日、上六から大阪駅行のバスに乗った時のこと。

 二、三十代と思われる一人の他国の女性が、無賃乗車したのを目撃したのです。

 ICに乗車賃の残金はなかったのか、運転手に掛け合っている様子。しばらくの交渉の後、運転手さんに「現金で」と言われたが、それもなし。

 言葉も通じないやりとりが続きましたが、運転手さんが根をあげてしまって、「もういいわ」のジェスチャー

 バスは定時運行ですから、そうそう遅れることはできません。

 もし、この女性が乗る前から運賃がないことを分かって乗車したとすれば、それは計画犯です。

 ノーマネーで日本に来て、日本で稼いだらいいわという甘い考えで来日したとしたら、日本の国際的評価の下落が現実のものとなったことを示す一例かと情けなくなりました。

 

 

 彼女のは個人的なモラルの問題かもしれません。が、民族的モラルというのがあることを、教えてくれた人がいます。

 その人は、隣国で過ごしたことがありました。

 ある暑い日、二人の男性が賭けをしているところを目撃したそうです。まだ幼かった彼は、その光景を忘れられないと云います。

 それは、彼らの周りに飛び回っているハエが、”どちらの方に先にとまるか“を競って、先にとまった方がワンコインもらえる。つまり、不潔競争をしていたのです。

 

 

 この国の常識は、世界共通ではありません。

 ごちゃまぜ国家をよしとするなら、それを推進する党に、そんなのいやだ、清潔で正直な国家が続いてほしいと思う人はよ〜く考えて、必ず投票にまいりましょう。

早くも夏バテ気味です

 

 家庭菜園で、トマトが豊作だと娘が喜んでいます。その理由は、手をかけて支柱を立ててやったことらしく、そのひと手間をかけられる娘に感心している親バカです。

 さてさて、暑すぎて夏は始まったばかりというのに、すでにグロッキーです。

 でも、頑張って動かないと廃人になりそうですから、こんな時こそ動くことを心がけています。

 

 

 朝のお弁当作りの次は、犬を連れて駅まで孫送り。お次は、納屋にたまったゴミをクリーンセンターに運びました。ドライブウェイのくねくね道の運転は緊張するけど、脚がわるくて山登りが夢のまた夢の私にとっては、夏山に上るチャンスです。

 でも、今日のところは、見渡す山々が白く靄って湿度が高いことを示していましたから、白い雲が峰となる夏山にはあとしばらくの時間がかかりそうです。

 

 

 ということで、(どんなことよ笑?)夏の疲れに効くあの食材をゲットしてまいりました。

 今年は丑の日が2回ある年回りです。7月19日と31日。

 暖簾をくぐると、店主が串に刺したウナギを炭火で炙っているところでした。いい匂い。この焦げた匂いを嗅ぐと、死んでた食欲が生き返ります。

 夏バテにはこれ。甘辛のタレに付けて焼くいう調理法を考案してくれた先人のおかげで、たまの贅沢でもって、夏という季節を心豊かに過ごすことができます。

 言うまでもありませんが、私が食したのは小さな一切れのウナギでした。それでも、このつわ者にもらったエネルギーが身体に満ちているように思えて、明日もがんばれそうです。

フェイスガード

 

 暑い熱線から身を守るために毎年新しいグッズが発売されます。今や学生まで必需品になったミニ扇風機など、ありそうでなかったものから、なるほどと唸るものまでいろいろです。

 中でもヒットしたのは、扇風機付きベスト。ガードマンから工事関係者まで、この発明品があれば暑い夏を乗りきられることでしょう。

 でも、室内で一日のほとんどを過ごす私は、そんな新製品とは無縁と思っていました。が、先日ちらっと見たコマーシャルが記憶に残って、ユニクロへ。「あの〜、(手で顔の前を覆う仕草)」と言ったら、それだけで、店員さんが「こちらにございます。ご案内します」と売り場に連れて行ってくれました。

 ご丁寧に、「こちらです。アームカバーも置いてます。いっしょにいかがでしょうか」ですって。

 私が欲しかった商品はフェイスガードというそうです。

 黒色と水色とベージュ色がありました。ちょっとだけ迷いましたが、年齢を考えて黒色を選びました。

 帰ってから付けてみたら、つば広帽子にフェイスカバー、これにサングラスをかけたら完全に怪しい人の出来上がりです。

 こんな格好で大丈夫かな、と外に出たら同じような装束の人の多いこと。ここは、中近東かなと思うくらいです。あぁ、日本の夏が変わっていく。それが悲しいのに、自分がその片棒担ぎすることになろうとは、情けなや。

 

 

 昨夜、BSで、オリックスの宮城大弥君の熱投を最初から最後まで観ることができました。

 沖縄からの中継が予告がされていたのを見て、先発投手は宮城君に違いないはずと期待して試合開始を待ちました。

 ドームに応援に行けばいいようなものの、足が遠のいているのは、観戦に行くと負け試合になることが多いからです。

 特に今年は勝ち星に恵まれなくてかわいそう、なんて老婆心ですけど。

 

 

 きのうは投球はもちろんのこと、ゲスト出演していた妹の宮城弥生さんとの兄妹愛を面白く聞かせてもらいました。宮城君は口数は少ないものの思いやりのある漢で、それに遠慮なく甘えることができる妹の弥生ちゃんを、兄を持たない私は羨ましく思いました。

 そして、その彼女の話を解説者の田口壮さんが優しく受け止めてくださるんです。ですから、スポーツ番組というより楽しい茶話会みたいでした。

 弥生さんが芸能界に入りたいとお兄ちゃんに相談した時、宮城君は多くを語らなかったといいます。それでも、自分で考え思い切って飛び込んだ未知の世界。そこで“宮城の妹”という立ち位置でちゃっかり場所を作り上げていることに、妹っていいなぁ、とまた羨望してしまいました。

 それにしても、久しぶりに拝見した田口さんのお変わりない笑顔とお元気な様子が何より嬉しいことでした。