こころあそびの記

日常に小さな感動を

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老いても

昨晩は全国で中秋の名月が拝めたようです。 煌々と上ってきた月。うれしくなって月を追いかけて、宵のそぞろ歩きを敢行。 双眼鏡をのぞき込むと、目がつぶれそうな光の束に、思わず目を伏せてしまったくらいです。でも、その光にも負けず、天頂には、夏の大…

愛しちゅう♡

九月も明日まで。 酷暑をがんばり通した百日紅も、最後の力を振り絞って咲いているという風情になってきました。 今日は旧暦8月15日。中秋の名月が上る日です。 この青空が、どうか夜まで続きますように。 円満。まるいことは満たされている証。満月を心に映…

銀杏通り

この道が好きです。少し手前の信号のある交差点を曲がって、坂道を上ってくると銀杏並木が阪大箕面キャンパスまで続きます。 たわわに実る銀杏。 昔は焙烙で炒ったものですが、家人は言うのです。 「私、子供の時茶碗蒸しに入ってるギンナンが嫌いやったのに…

ディベート

純白の朝。 見つけた雑草は「コミカンソウ」。 抜かれる運命にある草ながら、なにやら茎の裏側に小さな実が規則正しくくっついています。 情報によると、日差しが強いときには、ネムノキに似た葉っぱを閉じて水分の蒸発を抑えて生き延びてきたとか。 さらに…

虹の彼方に

お猪口一杯目のほろ酔い加減。 真昼の太陽を浴びて桃色に染まった酔芙蓉と青空に浮かぶ薄い筋雲。 地球から遠くにあるのに、秋に入っても強烈な熱量を送り続ける太陽。いつまでも暑いなぁなんて愚痴れるのは、贅沢なことです。 きのう、ご紹介したカフェの在…

ご褒美もらいました

白い雲の重なりがどこまでも続いていそうな美しい朝でした。 びっくりしましたね。『らんまん』。 突然、松坂慶子さんが千鶴になって登場。ナレーターの宮崎あおいさんも特別出演された記念回でした。 その前に、牧野夫妻が語り合うシーンがありました。万太…

光あふれる日曜日

なんと気持ちのいい朝でしょう。 もう一歩進んだとき、左の方から雀の大群が飛び立ちました。待っているんですよね。今日か明日かと。 まだまだ。焦らなくても、稲を刈る日は近そうです。 金曜日の夜。 チコちゃんになんとかという番組は観ないのですが、「…

義と利

今日は、大形徹先生の近鉄文化センターでの講座『荘子』の日です。 上六行きのシティバスのフロントに小さな日の丸がつけられていたので、『勤労感謝の日』と気づきました。 ふだんの土曜日とは違いました。 バスは外国人観光客と優勝セールに向かう人で満員…

親のおや、そのまた親をたずぬれば

シジミ蝶は小さいばっかりに昆虫採集の的にしてもらえず、かわいそう。 そう思っていましたところ、この蝶が意外に美しいことを、先日行った今森光彦さんの写真展で教えられました。 それからです。興味を持って見るようになったのは。 今朝も十頭くらいで乱…

好奇心

二、三日前から庭で三頭の蝶々が乱舞しています。 面白いことに、いつ見ても三頭なのです。 調べてみたら、ツマグロヒョウモンという蝶で、写真の真ん中に映っている白い模様の羽を持っているのが、雌だそうです。 いゃだぁ。1:2。男の子二人に追われるモテ…

朝にふさわしい彼

「近頃、夕空がきれいやね」と娘に言われて、そうだ、行ってみよう!と大相撲中継を止めて、アリーナまで行ってみました。 「街の灯りチラチラ♪~ あれは何をささやく♪~」 空が暗くなるに従って、街の明かりが灯り始めます。伊丹空港では誘導灯を目がけて飛…

現役高齢女性薬剤師を拝見して

朝、純白で開花した酔芙蓉は昼前に桃色に染まります。 やさしい色です。 時間よ止まれ、と思ってしまうお花です。 草を燃やすいい匂いが漂ってきました。 今はできなくなりましたが、子どもの頃は、庭の隅で雑草や落ち葉を燃やしたものです。 もうもうと立ち…

敬老の日

いつもの丘に上って、大きく広がる景色を見渡すだけで心は解放されてゆきます。 そして、黄金色の稲穂を揺らして吹き渡ってくる風を、今日、とくに心地よいものに感じられたのは、この風に共感してくださる方々と行き交ったからでしょう。 「気持ちのいい風…

やさしい水の匂い

先月は夏休みをいただいた花梨の会ですが、きのう再開しました。 休会中の方々もお元気になられたという嬉しい報告もあり、いつかお顔を見せてくださることに期待が膨らみました。 一生涯に出会える人の数なんて、平凡な生活者にとっては、そんなに多くあり…

ペット

ツユクサが、草刈り機の刈り込みにもめげず生き残り、白露の朝に咲いています。 『らんまん』で、「露草の雄しべは6本あるけど、花粉がつくのはそのうちの長い2本だけじゃ」という台詞が、この花を見るたびに思い出されます。 私みたいな植物素人を、その世…

青い鳥

そろそろ返却日が近づいてきたので『星の名前のはじまり』(近藤二郎著)を、読みました。 著者の経歴を拝見すると、天文学というよりエジプト学がご専門のようです。 どのような分野においても、その領域の権威がいらっしゃることに、いつも感心します。 どう…

紀伊半島

朝、シャワーしたあと急に腰痛が発生!どうしようという焦りと同時に、膝の痛みが飛んでしまっていることに気づきました。 人間って、いつもの患いより大きい災難と遭遇したら、ちっこい方は消えてしまうことを可笑しく思ったことです。 その後、猫のポーズ…

誕生!

気持ちいい!と思わずにいられない朝の空には鰯雲。 孫を送り出す娘が、雲があるから空がきれいに見える!と、私を代弁してくれました。 ほんと。空が青いのも、高く見えるのも、白い雲のおかげです。 正副。どちらが引き立て役で、どちらが主役かなんてない…

うれしいこと

夜明けが遅くなってきたことで楽しみが増えつつあります。 5時に起きても薄明が始まったばかりです。明けの明星と細くなった下弦の月が東の空に残ってますし、頭上高くには木星が輝いています。 どんどん暗くな~れ。冬空が待ち遠しいことです。 今朝のBSの…

陸先生と「気」

通勤時に、いくつかの並木道を通っていきます。 ケヤキ、トウカエデ、ユリノキ、それからイチョウ。 それらが、深い緑色からほんのり色を変えつつあることに気づきました。 暑かった夏が過ぎたことを、木々の色付きが教えてくれます。 銀杏がたわわに実って…

布引ハーブ園

重陽の節句に、古人もなしたという「登高」をしてきました。 布引ハーブ園です。 青い空と白い絹層雲。 空が綺麗です。 港を出入りする船の航跡や汽笛の音が、日常を忘れさせてくれました。 かわいいゴンドラに乗って上っていく途中で、布引の滝が眼下に見え…

重陽の節句

朝刊の記事。「毛生え薬」ならぬ「歯生え薬」という文字に目が留まりました。 朝ボケで“毛”が“歯”に見えるのかと思いましたが、何度確かめても「歯生え薬」でした。 なんでも、歯の成長を抑制するタンパク質を抑制する薬だとか。ということは、下手をすると…

自由に

わんこが一匹いるだけで、家族みんなが、どれほど恩恵を受けていることことでしょう。 寝姿。いびき。そこにいるだけで、心溶かしてくれます。 今朝、一発芸をさせたあとにあげるおやつが、少なくなってることに気づきました。「ボーロ買いにいかんとあかん…

dreamer

アオスジアゲハチョウを見かけました。 昔は庭に頻繁に遊びに来てくれていたのに、近頃めっきり見かけることがなくなりさびしく思っていました。それだけに、千里川で元気に舞っている姿を見つけてホッとしました。 昔と変わらない黒地に青緑色。このシルプ…

雑感

かつて、団塊世代はスイーツなんて洒落た言い方はしませんでした。ケーキはケーキでした。 たまには、そのケーキが食べたくなって娘とおやつを買いに行きました。 車中は、1998年放映のテレビドラマ「GTO」が流れていました。 私は反町隆史は苦手なのですが…

応援歌

ナンキンハゼの見上げるほど高い枝に、紫色がチラチラ見えます。 クズの花です。 あんなに高いところまで木をよじ登る体力があるとは驚きです。 一日に40cm伸びるそうですから、古人はその生命力に、何か秘められたものを感じたに違いありません。 葛根湯医…

晩夏に咲く

花が咲くから、虫も人も近づいてくれます。 よりにもよって、真夏を過ぎて咲き始める花が百日紅や芙蓉です。 他の花が終わった公園で、ひときわ咲き誇って、訪れた人の心を潤してくれています。 それが、私のお仕事ですといわんばかりに。 こないだ会った一…

七十二候「禾乃登」

めぐりあいは一期一会。 お米の花が咲くころだからといっても、遭遇できずに季節は過ぎてしまうことが多いものです。特に、お米は一日花。直ぐに、籾の中に格納されてしまいます。 きのう、千里川沿いを歩いて職場に向かっていましたところ、その稲の花が咲…

三つ星

パチッと目が覚めたので、二度寝したい気持ちを抑えて、外に出てみました。 写真の月の周りの雲が赤く染まって見えるのは、東から太陽が上り来る前兆です。西まで染まっている空に、感動がありました。 薄明が始まり、月は薄くて透けているようです。 お天道…

「当たり前」に気づく

昨晩のスーパーブルームーンは、ご覧になりましたか? 遠地点にあった2月の満月より30%も明るかったのは、5万kmほど近い近地点を通過中だったからだそうです。 月の出は午後7時。うちは東側に丘があるので、空に月が姿を現すのは、それから二時間ほど後に…