こころあそびの記

日常に小さな感動を

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

旅の余韻

弥彦山ロープウェイの中に貼ってあった鳥たちの鳴き声を検索してみると、山の中で聞いた声に似たものがありました。 双眼鏡も携帯していたのに、なんで覗いてみなかったのかと悔やまれました。仕方ありません。必死の登山でしたから。 一つ、絶対にこれだ!…

帰ってきました

見えますか? 荒海や佐渡に横たふ天の川 芭蕉 まさか、この目で佐渡島を見る日が来ようとは思ってもみませんでした。 人生はこんなことが起こるから、明日も頑張ろうという気持ちが湧いてきます。 朝飯前のお参りを済ませてから、朝食をいただいて宿を出まし…

しらさぎ、はくたか、しらゆき。

大聖寺川の瀬音に見送られて、芭蕉も愛した山中温泉に別れを告げ、今日はこれぞ“脳トレ”という一日を過ごしました。 なにせ、6線路を乗り継ぐことは、突然の旅行ゆえに結構ハードル高くて内心ドキドキしました。 人間、どうしてもやるんだと腹をくくればなん…

”よいしょ“が効く人効かない人

「誰が着るんだろう あのウエディングドレス 誰が被るんだろう あのウエディングヴェール・・♪」 こんな歌ご存知ないですよね。昭和の高度成長期、結婚式で洋装が流行りだした頃の歌です。ウエディングドレスを着たくなるように仕向けたのは、中村八大の詩で…

三社巡り

きらきらした朝になりました。 前夜にお訪ねの約束をした日本画の先生に会いに行きました。 朝のキラキラに負けないほどに輝く先生とお話していたら、なんだか体がウズウズしてきました。 いつもなんです。お声なのでしょうか。それともお心遣い?エネルギー…

念起こる此れ病なり

昨日、南禅寺の門の手前に塔頭『金地院』の掲示板がありました。 「念起こる此れ病なり 継がざれば此れ薬なり」 と書いてありました。 ここにある“念”は願いという意味ではなく、もっと深い心に居座る執念のようなもの。常に心から離れないものであり、片時…

京都いいとこ一度はおいでやす

開催が発表されるやいなや予約していた『兵馬俑』。 予約は初日10時の一番乗りです。 阪急河原町から、タクシーに乗って京都京セラ美術館へ急ぎました。 今日は3回タクシーに御世話になりました。 どの運転手さんも素晴らしい方でした。いつも京都に来ると…

涙の数に悔いはなし

アホですから、意地になって『琅琊榜』を見続けました。その甲斐あって50話を見終わり、やっとスッキリしたところです。 寒さと戦いながら撮影に挑まれた出演者さんたちお疲れさまでした。宮殿の大きな扉はどこも開けっ放し。吐く息は白く見えます。 中国古…

ウクライナの平和を祈ります

今日一番のスズランの一株。 この子に巡り会うために畑天満宮に導かれたのだと思いました。 好天に恵まれたせいか、春の陽気に誘われてか、いつも人影がない境内に三々五々人の出入りがありました。 お社にお参りして、帰ろうとしましたが、お稲荷さんに続く…

魂の陶冶

産経抄に「サラリーマンは気楽な家業ときたもんだ~」という植木等さんの“ドント節”が取り上げられていました。 戦後の高度経済成長期の世相を反映したお気楽ソングです。ホワイトカラーが憧れの的となり、生活の安定には、大学を出てサラリーマンになること…

「琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~」弐

中国ドラマは見始めると、止められない止まらないになって困りますからお薦めはしません。 と、人には言いながら、なるだけ避けてはいるのですが、『琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~』に、観たい、観てはだめ、の葛藤つづきです。 中国ドラ…

望海丘展望台

夜来の雨が上がって、誰もが「あぁ、気持ちいい!」と思わず深呼吸してしまうようなキラキラした朝でした。 二日間降り続いた雨で、体も十分に水を吸い込んで重くなっていますから、外に出ておいでと自然が誘ってくれなければ億劫になります。 朝の空気に素…

お話会の報告

二ヶ月ぶりに、お話し会を開催しました。 寒くて雨模様となれば、家から出たくなくて当然です。 それを押して、スーパーレディと野草研究家がいらして下さいました。 お二人には教えていただくことばかりです。 まず、なんといっても、この季節が来れば思い…

雨音を聞きながら

昨日、娘と孫と一緒にランチに出かけました。 同居していても、三人が共にフリーというのはなかなかないものです。 久しぶりに、”風の杜“までドライブウェイを上ってみました。 何年ぶりでしょう。 あの時居たメンバーを思い出してみると、次男の婚約顔合わ…

『支那論』の内藤湖南が目指したもの

「ツッピーツッピー~」というかわいい声が庭に響いています。慌てて出てみると桜の木の一番高い枝で鳴いているのは四十雀。お名前は存じておりますよ。と、携帯を用意しようとしたら飛んでいってしまいました。 冬鳥がいなくなったさびしさを補うように、小…

サクラサク!

”辞める”と決心したのは勤めていた職場であって、仕事はもうしばらく続けたいと思っていました。 そのときから、おばあさんの就活が始まりました。 いわゆる、「仕事探しは~♪」というネット就活は、ことごとく年齢制限にひっかかって撃沈! 厳しいかなとめ…

解き放たれて

国際女性デーのシンボルツリーであるミモザが満開です。連翹などに先駆けて春を彩るたっぷりした黄色に元気をもらえます。 スプリングエフェメラル(春の妖精)。この2、3日の陽光で一気に紫色のクロッカスが開花しました。 地面にくっついて咲くところが魅力…

「お水取り」に参集した天竜

桜には、花がパッと咲いて、潔く散る染井吉野が日本人の心情に合うからか、これから咲き始めるのは殆どがこの品種です。 でも、花びらが落ちたあとしばらく残る蘂の紅色と、萌えだしてくる若葉の柔らかな緑色が合わさる頃も好ましく思えます。 桜餅みたいに…

太陽に続く光る道

ベイエリアに泊まったから、必ず日の出が拝めるわけはないとわかっていました。曇りという予報通り、日の出の時間になっても水平線に大陽は現れません。 やっぱり。と、諦めて部屋に帰ったら、窓の方からぼんやりと光が差し込むように思いました。慌てて、振…

富士山と桜という贅沢

染井吉野の蕾はまだ堅いのに、その横でこんなにきれいな桃色に出会えました。河津桜でしょうか。 ピンク色は、お母さんのお腹の中にいた時、お腹の皮膚を通して漏れてくる光の色だから万人が安心する色だと幼稚園の先生に教えてもらったことがあります。 女…

孫の卒業式

『 15歳は人生の分岐点ともいえる大切な歳。不安や悩みが発生する大変な時期でもある。 必ず人生において進むべきレールはひかれていて、それを自分は信じてまっすぐ進み続ける列車になりたいと思い、どこまでも続く人生のレールを描いた。 どれだけ投げ出し…

ふきのとう見っけ!

毎日、毎日、目を凝らして見ても見えないものは見えないことが分かりました。 昼下がりの庭にやっと見つけた蕗の薹。 芽を出して、すでに何日か経っていそうな佇まいです。 見てたのになぁ。探してたのになぁ。蕗の薹とかくれんぼ。ここだよ~って、しびれ切…

Imagine! 世界は一つ

まだかな?まだかな? ずうっと待っていたクロッカスの花。 やっと今日のお昼間の日差しで目を覚ましてくれました。 植え方が雑いからかな?土が固かったのかな?日当たりがお気に召さなかったのかな?そういえば水をやったことなかったな? ヤキモキしたす…

人間も遅霜に注意いたしましょう

庭の梅にメジロが飛来しているのを発見!一番高い枝で美味しそうに蜜を吸っています。 見つからないよう(?)ためつ眇めつ写真に収めようと、木の下をグルグルしてしまいましたが、それでも、夢中で吸っています。最後は、カラスの声に驚いて飛んで行きました…

「空のなぎさ」

文学とは縁なく過ごしてきましたが、たまに、自分が渇いていることを自覚して手に取る本があります。 三好達治の『詩を読む人のために』は長らく本箱に入ったままですから、処分する気持ちにならなかった希少な本です。 開けば、各ページの周囲が茶色にやけ…

啓蟄の巣穴にもどる寒さかな

寒のもどり。そういえば去年も、戻りすぎ!と書いた気がします。 昔の大学入学試験は前期校と後期校の間に、ちょうど今頃、C日程だったっけ。大阪府立大学の試験がありました。 なぜか、その頃に春の雪が降るのです。間違いなく降るから、これで冬が終わるこ…

「元気ですか!」頑張れ!

「俺の人生は失敗の連続や」と自嘲気味に鼻で笑うような言い方をしていた父でした。 「何が失敗やったん?」と訊かなくても、一番に出てくる言葉は「あいつと結婚したことや」と言うに決まっているから、それ以上は訊けませんでした。 失敗やないよ。好きな…

泣かないで

コロナ禍が社会にもたらしている残酷な話を耳にしました。 調理師として働いていた四十代後半の男性。コロナでお店が閉まり失職したあと、生協のドライバーやら、仕分けやら慣れない仕事を昼夜なくこなしているうちに、体調不良に陥ります。 お子さんがまだ…

禊ぎの日

この写真のお雛様もかれこれ四十年。私達につき合ってくれたことになります。 娘が生まれたからと、今は亡き母とその姉が私を伴って松屋町のお人形屋さんを巡り、“お顔がいのち”と探し回ったあげくご縁のあったお雛様。 春にお雛様を箱から出すたびに思い出…

霞んでしまう話

夕方のニュースで「この花はなんというでしょう?」と写真クイズが出されました。 我が家にも咲いている花でした。 答は「ホトケノザ」ですが、次の日に、「これは何でしょう」と再びクイズです。似ているけれど、よく見るとちょっと違うヒメオドリコソウ。…