こころあそびの記

日常に小さな感動を

六花亭ホワイトチョコレート

 

 

 昨夕のこと。三日月の下に木星が、その下に金星が浮かんでいるところに遭遇。

 あと数十分で沈むと思えば、追っかけたくなる素人天文家です。

 子供じゃあるまいに、西の方に歩けば、もっとうまく撮れるかもと、欲を出したことが空にばれたのか、その後、空は一転、いつの間にやら、全天雪雲に覆われてしまいました。

 

 

 ほうほうの体で家に帰り着いたものの、強風とみぞれで冷えた体は、ストーブでもこたつでも温めるのに時間を要したことでした。

 

 

 こたつに足を突っ込んでうつらうつらして、ふと目が覚めたら、BSで『山と原野とスケッチと~日高山脈と生きた画家・坂本直行~』を放映中でした。

 この方が魅せられたという日高山脈は、東側の街、十勝から見ると一直線に南北に帯のように連なっています。

 あれっ?これって、『鶴瓶の家族に乾杯』でも見たことのある景色だというところで、完全に目が覚めました。

 そうでした。鶴瓶さんが訪ねたお家の玄関に飾られていた写真そのものです。 

 その家のご夫婦は、この一直線に並ぶ日高山脈に一目惚れして、十勝に移住してきたと、話されていたように記憶しています。

 南北に150キロ続く山脈。しかも、その前には十勝の原野が広がっています。

 今回の放送で初めて知った坂本直行画伯は開拓農民としてこの地に入植されたそうです。

 山が好きで好きで、北大の山岳部で北海道の山は殆ど制覇されたとか。

 彼には、もう一つ、たまらなく好きなものがありました。

 それが、絵を描くことでした。

 そして、だんだんに覚めてきた頭を完全に覚ましたのは、六花亭の包み紙でした。

 なんと、あのやさしい草花の絵は坂本直行さんの作品だったのです。

 

 

 決して消えることのない忘れがたい思い出。

 それは、網走から一日かけて、六花亭ホワイトチョコレートを買いに行ったワンデーツアーです。

 あの包み紙を描いたのが、坂本直行さんだったなんて。いい番組を見せてもらいました。

 ちなみに、坂本直行さんはご自分からは一言もおっしゃらなかったそうですが、坂本龍馬の甥っ子の孫に当たられるそうです。

 

 日高山脈のガンとして動かない姿と、同時に愛した山野草

 彼の中に、土佐のいごっそう精神と北の大地への愛とが同居していることが察せられます。

 

 明日1/29日曜日8:00~Eテレ

 来週1/31火曜日11:00~BS

 再放送されるそうです。見逃された方は是非ご覧下さい。

 

 バレンタインデー近し。今年は六花亭で決まりです。