こころあそびの記

日常に小さな感動を

うみ

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 この頃、はいだしょうこお姉さんのYouTubeを聴いています。中でも「ひこうき雲」がお気に入りです。原作者のユーミンを凌ぐ透明感があって、ついつい一緒に口ずさんでしまいます。
 孫たちはしょうこお姉さん世代です。確か、入手困難の「お母さんと一緒」の公演チケットが取れて、滋賀県まで行ったこともありましたっけ。
 一方、私の子供達はしゅうさえこお姉さん世代です。彼女の編曲ピアノ伴奏集で育てました。
 あの伴奏集は本当に良かった。しゅうさえこお姉さんのセンスが秀逸でした。あんまり、使いすぎてページが散逸してしまったことが残念です。孫たちにも弾いてやりたかった。
 特に「ゆうやけこやけ」や「海」、「あめふりくまのこ」は擦り切れるほど?弾きながら、子供達と歌いました。子育て中、一番楽しかった思い出です。
 梅雨の一休み。青空に白い雲。太陽が痛いほど皮膚に刺さってくるようになりました。
 こんな日は「シラソシシシレドドシラソ♪」で始まる「うみ」を懐かしく思い出します。
 ”海“は父の思い出と繋がっています。
 小学校の頃、夏は父の会社の保養所があった若狭和田の海で過ごしました。真っ黒になるまで泳ぎました。一休みして海から上がったら、近くの豚小屋を覗きに行きます。臭い!と分かっていながら何度も通いました。
 それから時間が経過して孫に囲まれるようになった父は、彼らと海に行くのを楽しみにしていました。日本海の海も、淡路島の海も、グァム、サイパンの海も、連れて行ってくれました。
 曾孫になると、さすがに遠出はできませんでしたが、白浜の海を子供達と泳ぐことを何よりの楽しみにしていました。何歳になっても泳ぐお爺さんでした。そして、付き添いだったはずの私まで、いつの間にか白浜ファンになってしまったのです。 
 便利な世の中で、あの白浜がYouTubeに上がっています。きれいに晴れ上がった、最高の条件の日に撮影された映像と打ち寄せる波の音に癒されます。
 それでも、やっぱり、夏の騒々しい海に行ってみたい。浜辺いっぱいに張られた色とりどりのテント、子供達のキャーキャーとはしゃぐ声やライフセーバーの人の漕ぎ出すパワー、そして日没後の夜の花火を、身体で感じたい。
 行きたいなぁ。「うみ」へ。