こころあそびの記

日常に小さな感動を

おそばの茎はなぜ赤い

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 お蕎麦が一畝だけ植えられています。白い花が咲いています。
 ちょっと前、脱サラして蕎麦打ちを始めるという話が多く報じられた時期がありました。武骨で、あまり話さない、文句あるなら出て行って系の店主が話題になったことも。
 信州・蓼科でふらっと入った店がそうでした。愛想するわけではなく、一人で切り盛りして、お蕎麦を運んだきり客の前には出てこない主人でした。
 でも、だからこそ、信州といえば、今でも「あの店さぁ、行けるものならもう一度行ってみたいね」と言わせるお味でした。
 
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 大好きな「こども科学電話相談」で、アオスジアゲハの真緑色の幼虫がクスノキの葉っぱの上にいるという話かありました。しばらくすると、蛹になりそこから蝶々になるのではなく、お尻から蜂が出てくると。
 宿主の命を絶たない程度にはらわたを食べ尽くしていくという生存の厳しいドラマが美しい蝶々の世界にもあるのですね。
 漢方薬冬虫夏草という虫?がいます。これも、蝉やトンボの幼虫に寄生して、自分の命を繋ぎます。初めて見た人は、奇妙な格好に必ず驚くことでしょう。
 そして、ドラマはそこで終わらずに、こんな不思議な菌生物には、きっと命のエネルギーが秘められているに違いないと利用する人間は連鎖の頂点なのか浅ましいのかと考えてしまいます。
 いずれにしても、地球に住む全ての生物はマクロ的には好循環、ミクロ的には生きるか死ぬかの戦いを日々繰り広げているのです。
 コロナもその一つ。
 宿主である人間を打ちのめさないよう、手を変え品を変えてソフトに襲ってきます。
 冬虫夏草を利用している人間に、「そんなことせんといて」という資格はないように思います。
 自分を乗っ取られないように気をつけるしかありません。一にも二にも睡眠時間を確保いたしましょう。
 おやすみなさい。ストロベリームーンが雲間に隠れているうちに。