こころあそびの記

日常に小さな感動を

きのこのこのこ元気の子

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 「お届けものです!」
 四国からは新米、信州からはりんご。食いしん坊の私は、こんなことで秋が来たことを実感しています。
 Instagramを見てたら「キノコご飯」を載せている方がありました。
 秋といえば松茸ですが、それは上等すぎますので、お安いキノコをふんだんに入れて作る”キノコ炊き込みご飯“もよろしいですね。
 昔は山に入いって取ったキノコが今では、工場の中で生産されていると聞くと、ちょっと侘しさはありますが、おかげで、たくさんいただけるのですから、ありがたいことです。
 キノコ話を一つ。
 キノコには食物繊維が含まれるほかに、免疫力をアップする効用があるといわれて久しいことです。
 40年前、大学生だった頃、ゼミ教室の教授が椎茸の抗がん作用を調べておられました。そんなかけらを勉強したような。いやいや、しなかったのですが、キノコには隠された大きな作用があることは覚えています。
 大村先生が土壌から発見されたイベルメクチンではありませんが、必要なものは必ず与えられているということを信じるきっかけになっています。
 隠れているものを発明発見するには、信念が必要です。教授も「キノコには免疫を高める成分がある」という仮定を実証すべく、あらゆるキノコを調べ上げておられました。
 その結果、キノコの中でも「舞茸(マイタケ)」が最も抗がん作用が高いと発表されたため、「雪国まいたけ」騒動の発端となったことはご承知の通りです。
 コロナ禍でもありますから、今年の秋は「キノコの炊き込みご飯」はいかがでしょう。炊き込みご飯は、栄養分の損失がないから、効率的に有効成分が摂取できます。
 
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 毒キノコを誤って食べて中毒になったというニュースは、秋になると必ず何件かあります。本物を見分けるのは難しいことです。
 不思議なことですが、達人は間違わないのです。
 知人に、ほん近くの公園でキノコの一種、霊芝(レイシ)を見つけた人がいます。半信半疑で調べましたら、本物だったことに、驚いたことがあります。
 この名人は冬虫夏草を見つけることにも長けておられます。冬虫夏草が日本にあるなんて信じられますか。自然を親友にしている方だから、あちらから声がかかるのかもしれません。
 
 キノコの王様、霊芝だけでなく、キノコは免疫力を高める力を持っています。
 それは、体の中の水捌けと関係があるようです。多くのキノコは利水の働きがあります。水の捌きが留まることは、よろしくない症状を引き起こします。
 そして、その水を動かすものは「気」です。これが原動力です。
 
 夏にかいた汗が、一緒に「気」を流してしまっています。それが夏の疲れ。
 「気」は脾胃で消化したものを元に生まれます。胃腸を疲れさせない程度に秋の恵みを堪能して、「気」を補充いたしましょう。
 それから、日の出は5時半を回るようになってきました。太陽の真似をして、少しゆっくり起き出すことも秋の養生です。