こころあそびの記

日常に小さな感動を

端午の節句

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 今日は端午の節句
 5月の初めて(端とは初めての意味)の午(うま)の日のことです。
 常緑樹である柏の木の世代交代の見事さから、柏餅を食べて家系が絶えないことを願います。
 そして、菖蒲や蓬を門の上にかざったり、お風呂に浮かべたりするのは、香りの強い植物に魔除けの力を期待しての風習です。また、菖蒲の形が剣に似ているから、悪鬼を撃つともいわれています。
 中国伝来とはいえ、こんな行事がなんと奈良時代から続けられてきたということは、邪鬼を人々がどれほど怖れてきたかという証拠ではないでしょうか。
 更に、旧暦の5月は新暦でいう6月のこと。ちょうど、梅雨入りして、高温多湿で伝染病などが発生するよろしくない季節とされていたようです。
 まさに、今、この時節。コロナで大騒ぎの渦中にありますが、こんなことは大昔から度々経験してきたことが窺えます。決して今に始まった事ではないと思えば、狼狽える気持ちも少し鎮まるように思います。
 今日のNHK子供科学電話相談は『SDGs』がテーマでした。
 SDGsの項目の中の「生物の多様性」を子供たちの相談を通してお話されました。
 生物の絶滅について、二つの問題点を教わりました。
 一つは、人間の都合で殺戮して絶滅させた場合であっても、遺伝子操作で作り出した“モドキ生物”を簡単に自然に戻すことは生態系を壊すことになるかもしれないこと。
 もう一つは、進化の過程で必要がなくなって亡くしたものは逆行して、先祖帰りはしないこと。例えば鳥から恐竜は生まれてこない。鷹に歯は生えてこない。etc.
質問の内容が素晴らしくて、その新鮮な疑問を思いつく子供たちにも、回答者の先生が子供の好奇心を潰さないでほしいと懇願されていることにも感心するばかりでした。
 長い進化の歴史の途上に生きている私たちは、せめて地球上に生きるすべての生物の存在を認め合いながら、仲良く暮らす努力をして次の世代にバトンタッチすることが、SDGsに盛り込まれた思いであることがわかりました。
 進化した時代を担う子供たちは本当に賢いです。世の中をキラキラした目で見ています。きっと、今の大人たちが考えたSDGs以上のいのちの多様性を実現してくれると信じています。
 がんばれ!子供たち。