こころあそびの記

日常に小さな感動を

水月公園にて

 

 朝の絹雲に見惚れてしまいました。

 陽が上るにつれて消えていく空のドラマ。その一瞬に出会える幸せ。

 そんなことに心動かされ続ける自分でありたいと念じています。

 

 

 さて、今朝は、昨日行きそびれた水月公園に、またまた、わんこ連れで行ってきました。

 朝早くから、写真愛好家で賑いを見せていました。彼らのお目当ては、花の盛りを迎えた菖蒲です。

 雨のシーズンですから、こんな好天は恵みの一日です。雨で煙る日も趣のある写真が撮れそうですが、素人ならこの日を逃す手はありません。

 しかも、早朝。太陽の熱を受けていない花はしゃきっとしているし、光は斜め45度から差しています。

 思い思いにカメラを向けておられる方々の間を抜けて、なごやかな空間を歩かせてもらいました。

 

 

 

 去年、細川庭園で菖蒲のレクチャー受けたことを思い出しながら、肥後菖蒲はないかしらと探したら、一種ありました。

 写真が「紅唇」という肥後系の種類だそうです。

 菖蒲園でいつも感心するのは、花の銘です。

 水玉星、翠映、碧涛、日の出鶴、等々。教養の高さを思うと気恥ずかしくなります。

 そんな中で“春の小川”や“花の雨”とあれば、ほっとするのは、私だけでしょうね。

 

 

 

 観覧者に喜んでもらえるように、花柄を摘み、雑草を抜いて、日曜日にも関わらずお世話下さっている職員の方がおられました。

 ありがとうございます。足下が冷えませんように。

 

 

 園内を歩きながら思ったことは、心の在り方でした。

 いくつになっても、身体が健やかであろうとなかろうと、この平安を感じられる自分でいたい。

 BS『こころ旅』で、奄美の海でしたでしょうか、「僕、天国って行ったことないから知らんけど、こんな感じやないかと思うわ」と火野正平さんがおっしゃったことありました。

 明るい紺碧の海と空。

 彼は、やっぱりロマンチストで愛されキャラであることがばれた1コマでした。

 心に、いつも天国を。